今回の小型PCネタはこれ

一般向けに発売する予定はないということだったが、面白かったのがPDXジャパンの「Saikoro PC」。名前から分かるように、外見がサイコロのようになったデスクトップPCだが、大きさは13cm角と非常に小さい。

PDXジャパンの「Saikoro PC」。正面の「1」は時計にもなっている

背面のレイアウトは独特だが、デスクトップPCとして一通り揃っている

見た目がサイコロだったので「転がせるの?」と思ってしまったが、それはさすがに無理とのこと。しかし「HDDをSSDに換装すれば……」と食い下がる筆者だったが、良く見たら「2」と「6」の目がないので(底面と背面)、双六には向かないだろう。

底に「2」がないっ!

CPUはC7/1GHzで、チップセットはVX700。メモリは512MB、HDDは80GB(2.5インチ)を搭載する。インタフェースは全て背面に集められており、キーボード、マウス、VGA、LAN、USB×2、オーディオ、CFスロットが用意されている。

ところでこのサイコロPC、これだけ小さいのに電源まで内蔵しているのがポイント。同社には電源のノウハウがあるとのことで、独自開発の小型電源が搭載されているそうだ。価格は10万円を切る程度で、店舗など法人向けの販売を予定している。

マイコン入門に最適なキット

毎回、NECエレクトロニクスはホビー・学習向けのマイコン製品も展示しているのだが、今年は「ロジックトレーナープラス MT-N100」を出品していた。以前ご紹介した「ReferSTA」と同様、サンハヤトと共同開発した製品で、ReferSTAに比べるとインタフェースが簡素化された分、8,715円と買いやすい価格になっている。

「ロジックトレーナープラス MT-N100」。7セグLED、スイッチ×4、LED×4といったI/Oインタフェースが搭載されている

「Applilet EZ PL」を使えば、パネルを並べていくだけでプログラムを作成可能。ヘルプ機能も付いている(画面下半分)

8ビットマイコン「78K0S/KA1+」を搭載。NECエレクトロニクスから無償提供されている「Applilet EZ PL」を使って、グラフィカルな操作でロジックを作ることができるので、プログラムが分からなくても大丈夫だ。またアセンブラやC言語が使いたい場合には、同社の開発環境「PM+」も利用可能だ。

Appliletにはシミュレーション機能が搭載されており、最新のバージョン3.5では、任意の点の波形を出力できるようになった。普通、こういったソフトウェアはマイコンで使うプログラムを開発するためのものだが、この機能があればマイコンを持っていなくても、単に学習用としても利用できそうだ。ダウンロードは、コチラから可能。

作成したロジックをシミュレートできるので、思った通りの動作をしているかどうか確認できる

使用できるパネルの種類もバージョンアップで増えている。これはクロック出力のためのパネル