「XPS 730」

デルは8日、インテルCore 2 Extreme QX9770(3.2GHz)や64ビット版Windows Vistaに対応可能なハイエンドデスクトップPC「XPS 730」を発表した。価格は21万円から。即日発売される。

XPS 730は、「XPS 720」および「XPS 720 H2C」の後継機種となるデスクトップのフラッグシップモデル。「XPS 710」から続く前傾姿勢のボディデザインを継承し、BIOS設定で7色に変更できるLEDも引き続き採用している。新たに追加されたのが、Xの形をしたメッシュからボディ内部を確認できる新デザイン「クリアサイドパネル」で、オプションで選択することが可能。本体カラーは「アルミニウムシルバー」と「ステルスブルー」の2モデルを用意し、それぞれ一部仕様が異なる。アルミニウムシルバーは空冷ユニットを搭載。ステルスブルーは「H2Cハイブリッド水冷システム」を内蔵し、オーバークロックに対応している。これは水冷と空冷のハイブリッド冷却システムで、チップセットとオーバークロックしたCPUを効率よく冷却し、安定動作を維持することが可能となっている。

CPUにはCore 2 Quad Q9300やCore 2 Extreme QX9770など4種類を用意。ステルスブルーモデルなら、QX9770の定格3.2GHzを3.8GHzへクロックアップした構成を注文時に選択可能だ(ただし、対応は5月中)。また、4つのDIMMスロットを搭載しメモリは最大8GBまで搭載可能。チップセットはnForce790i Ultra SLIで、グラフィックス機能としてGeForce 8800 GTかATI Radeon HD 3870 X2を選択できる。ストレージは4台搭載可能で、最大4TBの大容量システムを構築できる(デルからの販売は最大3台で最高3TBまで)。OSにはWindows VistaのHome PremiumかUltimate 32ビット版/64ビット版を選択できる。

光学ドライブは二層書き込み対応DVD+/-RWドライブまたはBlu-rayドライブを選択可能。インタフェースはUSB2.0ポートが前面に2個、背面に6個の計8個。PCI Express/PCIスロットは合計6本。その他の機能はギガビットLAN、IEEE1394など。本体サイズはスタンドなしで219(W)×594(D)×555(H)mm、スタンドありで356(W)×594(D)×572(H)だ。1年間の翌営業日出張修理サービスとサポートのパッケージが標準で付属する。

(井上達矢 / デジタル・コンテンツ・パブリッシング)