サンライト機能をオンにした状態の「Google Earth 4.3」

Googleが3D地図ソフトの新バージョン「Google Earth 4.3」のベータ版の提供を開始した。3D表示機能が強化され、俯瞰から路地レベルで周囲を見渡すような表示へとスムースに移動できる。また日の出から日没までの景色の変化を楽しめるサンライト機能が追加された。

バージョン4.3では「建物の3D表示」に対応する都市が増加、3D環境をより快適に操作できる新しいナビゲーションコントロールが導入された。ズームイン/ズームアウトのスライダーを使って、宇宙から路地レベルまで一気に急降下し、路地レベルでは手のひらアイコンのジョイスティックを使って移動、目のアイコンの外観ジョイスティックを使って、その場所にいるように目の前の景色を見回せる。表示パフォーマンスも改善されたようで、臨場感のあるフォトリアリスティックな3D風景をスムースにコントロールできる。建物の3D表示では、マウスオーバーで紫色に変わる建物があり、それらをクリックすると説明が表示される。

Googleマップで導入されている「ストリートビュー」がGoogle Earthでも利用できるようになった。同機能をオンにするとマップ上に現れるカメラのアイコンからパノラマ画像にジャンプし、360度回転する表示を楽しめる。

新しいサンライト機能は、ツールバーの太陽ボタンでオン/オフを切り替える。オン状態では時間スライダーが地図画面上に表示され、これを操作することで太陽の動きと共に変化する光の当たり方を確認できる。1日を自動再生することも可能だ。

マップ画面下のステータスバーに、マップに使用されている画像が撮影された日時が表示されるようになった。製品マネージャーのPeter Birch氏によると、「この写真はいつのものか?」はユーザーから最も頻繁に聞かれる質問だったという。

このほか4.3ではデンマーク語、スペイン語(ラテンアメリカ)、インドネシア語、ルーマニア語、タイ語など12言語版が追加された。