「ICR-PS185RM」(左)と「ICR-PS182RM」

三洋電機は11日、「DIPLY TALK(ディプリトーク)」シリーズからICレコーダー「ICR-PS185RM」(内蔵メモリ2GB)と「ICR-PS182RM」(内蔵メモリ1GB)の2モデルを発表した。発売は4月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は、それぞれ2万円前後、1万5,000円前後。

「ICR-PS185RM」、「ICR-PS182RM」は、CDと同じである16bit、44.1kHz、1,411kbps、20,000Hzに対応し、従来は高級機のみに採用されていたリニアPCM録音機能を普及価格帯で搭載したモデル。本体サイズ幅約33mm、高さ約112mm、奥行約13mm、重さ約48g(電池含む)という軽量かつコンパクトなボディも特長となっている。リニアPCM(PCMモード)での最大録音時間は、ICR-PS185RMで約3時間、ICR-PS182RMで約1時間30分。録音フォーマットはMP3形式にも対応する。

折りたたみ式USBダイレクト接続端子

今回発表されたモデルでは、新開発の大口径・高感度ステレオマイクを搭載し、集音性の向上と背景ノイズの低減を図っている。また、同社独自の折りたたみ式USBダイレクト接続端子を備えることで使い勝手を向上したほか、大容量のデータを素早く転送できる「USB2.0 高速データ転送」にも対応する。

三洋電機 デジタルシステムカンパニー DI商品部 部長 横田十久雄氏

さらに、設定した時間に録音を開始する「タイマー予約録音機能」や聞き逃した箇所を少し戻って聞き直すことができる「5秒前リピート再生機能」などの多彩な機能も搭載する。

三洋電機 デジタルシステムカンパニー 横田十久雄氏によると、国内ICレコーダー市場は「2006年度は約83万台の実績、2007年度は約97万台の実績、2008年度については約112万台(前年比約115%)の出荷が見込まれるなど順調に推移している」という。また、「開発コンセプトである"超時間。超音質。超快適。"を実現する新製品を普及価格帯にて投入することで、より多くのユーザーに訴求していきたい」としていた。