ニコンイメージングジャパンは、光学18倍ズームレンズ搭載機としては世界最小ボディ(2008年4月10日現在、ニコン調べ)となるデジタルカメラ「クールピクス P80(COOLPIX P80)」を4月25日より発売すると発表した。P80は35mm判換算で27mmから486mm相当をカバーする。価格はオープンだが、推定市場価格は約5万円。

クールピクス P80

ニコンのコンパクトデジタルカメラ「クールピクス(COOLPIX)」の中で、「P」シリーズは、より高い性能をもったモデルと位置づけられている。今回発表された「P80」は高倍率ズームとコンパクトなボディ(約110×79×78mm)が特長。コマンドダイヤルやしっかりしたグリップなど、本格的な撮影に対応する。

「P80」は焦点距離4.7~84.2mm (f2.8~4.5) の光学18倍ズームレンズを搭載。35mm判換算で広角27mmから超望遠486mmまでの画角をカバーする。合わせて「イメージセンサーシフト方式手ブレ補正(VR)機構」を搭載しており、望遠撮影時でもブレの少ない撮影が可能となる。

撮像素子は1/2.33型、有効1010万画素CCD。ニコンの画像処理エンジン「EXPEED(エクスピード)」を搭載し、高精細で忠実な色再現を実現するという。背面の液晶モニターは広視野角2.7型。電子ビューファインダーも装備する。モードダイヤルを装備し、シャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出などでも撮影できる。

また、望遠を活かした撮影機能として、約13コマ/秒の高速連続撮影ができる「スポーツ連写モード」を装備。連続で30コマまでの高速撮影が可能になる。ただし画像サイズは3M(2048×1536)以下に制限される。そのほか、6種類の動画モード、マルチ連写(16コマ連続撮影)、インターバル撮影などの機能を備える。

撮像感度は、最大でISO 6400の高感度撮影が可能。ただしISO 3200以上では画像サイズが3M(2048×1536)以下に制限されるため、フルサイズ出力(3648×2736ピクセル)ではISO 2000が最高感度となる。

人物の顔を判断する顔認識機能も装備し、最大で12人までの顔を同時に認識する。ピント合わせや露出はもちろん、赤目軽減機能や、暗い部分を明るく補正する「D-ライティング」なども顔認識と連動して機能する。

「P80」の主な仕様は、有効1010万画素1/2.33型CCD、焦点距離4.7~84.2mm(35mm判換算27~486mm相当)、約23万画素2.7型TFT液晶モニター、記録メディアはSD/SDHCメモリーカード、内蔵メモリー約50MB。サイズは約110(W)×79(H)×78(D)mm(突起物を除く)、重量365g(本体のみ)。ボディカラーはブラックのみ。

しっかりしたグリップを装備し、レンズ交換式一眼レフのようなフォルム

P80の背面。ニコン一眼レフでおなじみのコマンドダイヤルを装備する

モードダイヤルには絞り優先AEなどのマニュアル系モードが並ぶ

フラッシュをポップアップさせた状態