4月2日、スイスのバーゼルにて世界最大規模の時計と宝石の見本市『バーゼルワールド2008』がスタートした。世界各国からこの日のために集まったメーカーはもちろん、ディーラー、バイヤーたちで会場は大盛況となった。ロレックスやオメガ、ロンジン、タグホイヤーなど、日本でもよく知られているスイス時計ブランドがひしめく中で、セイコー、シチズン、カシオなど、日本メーカーの新たなる展開もみられるイベントとなった。

毎年、春になるとスイス・バーゼルで開催される『バーゼルワールド』。今年も数多くの出展社が集まり、世界中の来場者たちで会場は熱気であふれていた。各社のブースもイメージに沿った工夫が凝らされており、新製品をはじめとするたくさんの時計がディスプレイされた。

『バーゼルワールド』の時計を専門としたホール1の入り口と会場案内図。朝早くから多くの来場者でにぎわっていた

ディーラー、バイヤー向けの公開日というのにこの人数。一般公開日になると会場内を歩くのも困難になるほど混雑する

F1から宇宙まで話題が豊富なセイコー

セイコーブースでは、歴史的な自社製品とともに、海外向けの新製品を展示。クロノグラフを中心とした展示で、Honda Racing F1 Teamモデルの「Sporture Double Retrograde Chronograph」を始め、2008年 Velatura Collectionの「 Velatura Chronograph」、「The Spring Drive Chronograph」、「Arcture Kinetic Chronograph」など、沢山の新製品が展示されていた。

シンプルな外観とまるで博物館のような展示が印象的だったセイコーのブース

Honda Racing F1 Teamのオフィシャルウォッチとなる「Sporture Double Retrograde Chronograph」。1/100秒の計測が可能なクオーツクロノグラフ

2007年からスタートしたVelatura Collectionは、黒と銀のコントラストが精悍さを引き立てるデザイン。写真は「 Velatura Chronograph」

Spring Driveシリーズの新製品、200本限定のモデル「Spring Drive Moon Phase SPS003」

2008年10月に国際宇宙ステーションに行くRichard Garriottが使用する「Spring Drive Spacewalk」

エコ・ドライブと電波時計を合体

シチズンのブースでは主力商品である『エコ・ドライブ』シリーズに絞った展示がなされた。新製品としては、「Super Chronograph 1000」をはじめ、電波時計の「Global Radio Controlled Watich」、カレンダー表示が印象的な「Calendrier」などを中心としたラインナップが強化されていた。

天井の壁が時間によって色が変化する印象的なブースデザインのシチズン。展示は『エコ・ドライブ』シリーズ一本に絞られていた

1/1000秒単位まで計測可能な、アナログ/デジタルハイブリッドの「Super Chronograph 1000」シリーズ。2重のベゼルが印象的なモデル

日本と欧米に加え、中国をカバーする電波時計の「Global Radio Controlled Watich」シリーズ。こちらもデジタルとアナログのハイブリッドデザイン

G-SHOCKの最高峰も登場

今回、6年ぶりにカシオが『バーゼルワールド』に出展。バーゼルワールド出展記念モデル「MRG-8000RG」をはじめ、F1でおなじみのレーサー、デビッド・クルサードのスポンサーとして、彼をイメージキャラクターに起用したモデル、EDIFICEシリーズや薄型のデザインが好評のOCEANUSシリーズなどが出品されていた。

白を基調としたシンプルだが訴求力のあるブースが印象的だったカシオ

世界限定100本のバーゼルワールド出店記念モデル「MRG-8000RG」が熱い視線を浴びていた。18金ピンクゴールド都市リングとマイナスビスを採用。52万5000円

EDIFICEシリーズはクルサードをフィーチャーした事と相俟って、注目されていた時計の一つ。日本での発売の予定はない。左から、5マルチバンド対応のECW-M100、2つのラップタイムを計測できるEQW-500、カーボンファイバーダイヤルのEF-528SP、スタンダードなアナログ式のEF-529D