IDFは基調講演や技術トラックだけでなく、最新技術・製品を展示したテクノロジー・ショーケースも併設される。IDFの本番は2日(水)からなのだが、前日には恒例のプレスプレビューが行われ(1時間限定)、そこでNetbookのプロトタイプを見ることができた。早速ご紹介したい。

これがウワサのNetbook

フタを閉じたところ

「Netbook」は特定の製品を指す名称ではなく、製品のカテゴリを表すものである。簡単に言うと「低コスト・低スペックだが、インターネット用途には十分のノートPC」ということで、教育用に考えられている「Classmate PC」などもNetbookの一種になるという。ブース担当者によると、250~350ドル程度がNetbookのターゲットになるそうだ。

ブースに展示されていたのはMSI製で、今年後半の発売を予定しているという。まだアーリーサンプルの段階で、バッテリもケースだけで中身がない状態だったが、CPUがAtom、チップセットがCalistoga、ストレージはSSDといったスペックは決まっている模様。ASUS「Eee PC」の独壇場と言える低価格ノート分野に食い込めるかどうかが注目される。

製品では変更になる可能性はあるが、右側面

左側面。LANポートが5つ……、ではないと思う

Atomプロセッサが正式発表前のため(発表済みなのは"Atom"というブランド名称と概要)、パフォーマンスについては現時点で不明だが、担当者によれば「Celeronの半分くらい」になるとのこと。それでもインターネット用途には十分だろうし、何より低コストと低消費電力は魅力だ。今後の情報に期待したいところだ。