OpenOffice.org開発チームは26日 (米国時間)、オープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org 2.4.0」をリリースした。対応プラットフォームはWindowsとLinux、Solaris SPARC / x86とMac OS X (X11版)。日本語をサポートしたWindows / Linux版バイナリパッケージは、同チームのWebサイトおよびBitTorrent経由でダウンロード可能。

2.x系最後のバージョンアップとなる今回のリリースでは、多数の新機能が追加。全コンポーネント共通の機能としては、PDF/A準拠のPDF出力、HTTPSを利用したWebDAVサーバへの接続、QuickTimeのサポート (Mac OS X版のみ)、マスターパスワードを使用したパスワードの一括保管、BitStream Veraに代わるDejaVuフォントの採用などが挙げられる。

コンポーネント別の新機能としては、クエリーデザイナーの強化やMS-Access 2007ファイルのサポート (Base)、シートごとの拡大表示やCSV / テキストをインポートする機能の強化 (Calc)、回帰曲線の表示やX / Y軸方向の反転 (Chart)、OpenGLの機能を利用したスライド時の3D表示効果 (Impress)、矩形領域の範囲指定や後方検索 / 置換 (Writer) などが挙げられる。

OpenOffice.orgは、2008年秋にv3.0へのメジャーバージョンアップが計画されている。Mac OS X版のCocoa対応や、PIMツールの追加によるコラボレーション機能の強化、MS-Office 2007との互換性確保が推進される予定だ。