JavaScriptエンジンが高速化された「Firefox 3.0 Beta 4」 (画面はMac OS X版)

Mozilla Foundationは10日 (米国時間)、WebブラウザFirefox次期バージョンの最新β版「Firefox 3.0 Beta 4」を開発者向けに公開した。対応プラットフォームはWindowsとMac OS X、Linuxの3種。日本語などサポートされる40種の言語ごとに、バイナリパッケージが用意される。

Firefox 3.0は、31ヶ月前に開発が始まったWebレンダリングエンジン「Gecko 1.9」を採用する、Firefoxの次期メジャーバージョン。そのβ第4版となる今回のリリースでは、2月公開のβ第3版に900以上の改良を実施、パフォーマンスとメモリ管理に関する機能が改善されている。特にJavaScriptエンジンの改良が大幅に進展、Google MailやZoho OfficeといったJavaScript / AjaxベースのWebアプリケーションは、Firefox 2と比較して2倍近い性能向上が確認されているとのこと。

ダウンロードマネージャも改良され、ファイルの入手先を確認しやすくなったほか、ダウンロード中常に残り時間が表示されるようになるなど、操作性が向上している。ズーム機能も見直され、文字や画像を含むページ全体がメニューやキーボードからの操作でズームイン / アウト可能となり、次回同じサイトにアクセスしたとき適用することができるようになった。プラットフォームに応じたGUIの最適化も進められ、Windows Vistaに対応したアイコンや、Mac OS XではAquaに近いルック & フィールが実現されている。