ASUSTeK Computerは4日、AMDのAMD 780Gチップセットを搭載するATXマザーボード「M3A-H/HDMI」、およびmicroATXマザーボード「M3A78-EMH HDMI」を日本市場に投入すると発表した。価格はいずれもオープンだが、予想実売価格はそれぞれ1万8,000円、1万4,500円。出荷予定時期は、M3A-H/HDMIが3月中旬、M3A78-EMH HDMIが3月下旬だ。

「M3A-H/HDMI」

「M3A78-EMH HDMI」

今回発表された2製品はいずれもSocket AM2+/Socket AM2に対応し、Phenom FX、Phenom、Athlon X2、Sempron、Athlon 64 FX/X2、Athlon 64などのCPUをサポートする。チップセットは、ノースブリッジがDirect X 10対応の高性能グラフィックスコア、ATI Radeon HD 3200 Graphicsを内蔵したAMD 780G、サウスブリッジがAMD SB700となっている。

AMD 780Gの特徴として、ATI Hybrid CrossFireX技術に対応した外付けグラフィックスカードを装着することで内蔵グラフィックスコアと並列処理ができる「ATI Hybrid CrossFireX」技術を利用できる点が挙げられる。負荷が少ない時は内蔵グラフィックスコアを優先して使用することで消費電力を下げ、高負荷時にのみ外付けグラフィックスカードを有効にしてパフォーマンスを向上させるという使い方が可能だ。

M3A-H/HDMIは、バックパネルにHDMI出力端子とD-Sub 15ピンを備え、付属のHDMI→DVI-D変換アダプタを使用することでDVI-Dでの出力も可能だ。また、M3A78-EMH HDMIは、HDMI出力端子、DVI-D、D-Sub 15ピンの3つの映像出力端子をバックパネルに備えている。HDMI出力端子とDVI-Dは著作権保護技術、HDCPに対応しているため、Blu-ray Discなどの高精細映像をHDCP対応ディスプレイに出力できる。また、HDMI出力端子、またはDVI-DとD-Sub 15ピンを同時に使用することでマザーボード単体でのデュアルディスプレイ出力も行える。

M3A-H/HDMI

バックパネルにはHDMI出力端子とD-Sub 15ピンを備える

USBメモリやHDDにインストールして利用できるLinux OS「Express Gate Lite」が付属している。Express Gate Liteは約5秒で起動し、WebブラウザとSkypeが利用できるため、すばやくWebで調べものをする時などに便利だ。

仕様は、最大8GBまでのPC2-8500 DDR2 SDRAMメモリを搭載可能なメモリスロットが4本、拡張スロットはPCI Express 2.0 x16×1、PCI Express 2.0 x1×2、PCI×3。HDDインターフェイスはSATA 3Gb/s×6、Ultra ATA/133×1。RAID 0/1/10対応。その他の機能は、ギガビットLAN×1、HDMI×1など。

M3A78-EMH HDMI

HDMI出力端子とDVI-Dは排他仕様

仕様は、最大8GBまでのPC2-8500 DDR2 SDRAMメモリを搭載可能なメモリスロットが4本、拡張スロットはPCI Express 2.0 x16×1、PCI Express 2.0 x1×1、PCI×2。HDDインターフェイスはSATA 3Gb/s×6、Ultra ATA/133×1。RAID 0/1/10対応。その他の機能は、ギガビットLAN×1、HDMI×1など。