台湾ASUSTeKは、ワークステーション向けマザーボード「Z7S WS」を発表した。デュアルソケットのXeon-DP向け製品であり、Xeon-DPと同じLGA771ソケットを採用しているCore 2 Extreme QX9775にも対応しているとされる。日本国内では3月中旬の出荷予定。

XeonのほかCore 2 Extreme QX9775にも対応するとされる「Z7S WS」

Z7S WSは、2基のLGA771ソケットを搭載しながら、デュアルソケットマザーボードとしては比較的コンパクトなCEBフォームファクタを採用している。チップセットはIntel 5400(MCH)+Intel ESB2E(ICH)。チップセットの冷却は、ヒートパイプを用いたファンレスのヒートシンクを採用。対応するFSBは1600/1333/1066MHzで、対応するCPUはXeon-DPのクアッドコア(5300/5400番台)/デュアルコア(5100/5200番台)およびCore 2 Extreme QX9775となる。

メモリはDDR2-800/667/533のECC Registard Fully-Buffered DIMM(FB-DIMM)に対応し、スロット数は6本で最大24GBまで搭載可能。「MemCool」と呼ぶメモリをオーバーヒートから守る仕組みも搭載する。

拡張スロットも豊富であり、PCI Express x16が3本(帯域はx16×2本とx8×1本)、PCI Express x1が1本、PCI-Xが1本、PCIが1本。CrossFireに対応しているほか、PCIe x1スロットには同社が「MIO audio card」と呼ぶ7.1chサウンドカードが利用できる。

その他インタフェースは、SATAが6ポート(ESB2Eによる機能、RAID 0/1に対応)、PATAが1系統(Ultra-ATA/133/100/66/33に対応)、2系統のGbE(Marvell 88E8056×2基)、IEEE1394など。パワーコネクタは24ピンATXと8ピンATX 12V、4ピンATX 12Vを使用するとされる。

Z7S WSは本来ワークステーション向けの製品であるが、サーバー・ワークステーション向けの緑基板ではなく黒基板。さらにQ-ConnectorやQ-Shieldなど、同社の自作ユーザー向けマザーボードと同様の組み立てをサポートする機能が盛り込まれているなど、ハイエンド自作ユーザーもターゲットにしているとみられる。