ReactOS Foundationは22日 (米国時間)、Windows NT / XPと一部互換性を持つOSの最新開発版「ReactOS 0.3.4」をリリースした。動作環境はIntel x86マシン実機のほか、VMwareやQEMUなどの仮想化ソフト。Webサイトでは、Live-CDなどの各種ディスクイメージが配布されている。

今回のリリースでは、カーネル (ntosknl) が持つ機能のうちConfig Managerを全面的に書き換えた結果、レジストリのサポートが改善。システムのコアコンポーネントの1つ「user32」も改良が加えられ、ユーザインターフェイスの描画速度が向上した。描画機能を司るgdi32の互換性も大幅アップ、Windows OSで利用することが可能なレベルに到達した。リモートプロシージャコール (RPC) とインターフェイス定義言語 (IDL) の実装もアップデート、プラグ&プレイのサポートやMicrosoft Officeのように複雑なアプリケーションを実行するための道筋ができたという。

React OSのスクリーンショットギャラリーには、2007年11月に公約したとおりOpenOffice.orgが動作する様子が掲載されている。React OSではリリースサイクルを2ヶ月間隔と定めており、次期バージョンは4月頃のリリースが見込まれている。

安定性と互換性が大幅に向上した「ReactOS 0.3.4」