フィンランドのNokia Siemens Networksは2日(現地時間)、顧客データプラットフォームを開発・提供する英Apertioを買収することで同社と合意に至ったと発表した。買収金額は約1億4,000万ユーロで、今年第1四半期中の買収完了を見込む。

Apertioは、携帯電話会社などの通信事業者向けに顧客情報管理プラットフォームを提供するベンダー。英Vodafone、仏Orange、英O2などの顧客を持つ。顧客データをリアルタイムで管理できるリアルタイム性とオープン性を特徴とする。

同社の技術を利用することで、通信事業者は加入者のデータを効率よく管理統合できるという。特に、携帯と固定の両方を展開する事業者の場合、シームレスな次世代サービスを提供するにあたって顧客データの統合は課題になっている。Nokia Siemensによると、76%の通信事業者が「コンバージェンスサービスの提供にあたり、重要な課題となるのは顧客データ」と回答しているという。

Nokia Siemensは同社を獲得することで、顧客データ管理技術分野のポートフォリオを拡大し、いわゆるFMC(固定と携帯を融合させたサービス)を提供する通信事業者のニーズに応える。買収後、Apertioは独立した事業部として運営される。