アークシステムワークスは15日、東京・秋葉原のメイドダーツバー「LITTLE PSX」にて、同社が13日にリリースしたXbox 360/Wii向けドラマティックシューティングゲーム『式神の城III』の発売記念イベントを行った。イベントには、声優の能登麻美子さんをはじめ、多数のゲストが登場。参加したファンにはたまらない1日となった。
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『式神のIII』のパッケージ。左がXbox 360版で、右がWii版 |
今回のイベントは、『式神の城III』を購入したユーザーが対象で、同日に行われたイベント第一部の「『式神の城III』購入者抽選会」にて、A賞の参加権を獲得したユーザーのみが第二部の「『式神の城III』声優&クリエーター スペシャルイベント in 秋葉原」に参加できるというもの。イベント第二部は計2回行われたが、1回30名限定という非常に狭き門となっていた。
イベントではまず、『式神の城III』の原作者である芝村裕吏さん、コミック作家の是空とおるさんのほか、開発者であるアルファシステムの佐々木哲哉社長が登場。まさに"ここだけ"の『式神の城III』開発裏話がファンに語られた。
トークショーは、制作現場である韓国やアフレコ現場の話などを、「われわれは3人ともボケなので」といいながら、互いに激しいツッコミを応酬しつつの進行。コンシューマ移植でプラットフォームにXbox 360とWiiを選んだ理由や声優の選び方など、普通では聞けない"アブナイ"裏話で会場を大いに盛り上げた。特に声優選びでは、「誰々みたいな人と言ったら、本当に誰々さんに決まった」、「あの人を呼んだんだから、共演つながりであの人も」みたいな感じで決めていった、とのことだったが……。
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「自分の知っている有名な声優さんの名前を挙げていったら、それがそのまま決まってしまって豪華キャストになった」と語る原作者の芝村裕吏さん |
「アフレコ現場に音響監督がいなかったので自分でやった」と語る是空とおるさん。購入者特典の"テレカ"が欲しくて『式神の城III』を5つも買ったとのこと |
司会の宇佐美さんからの、次作『式神の城IV』は出るのかという問いかけに、佐々木社長は「出せるんだったら、次回はスタッフなども余裕をもって臨みたい」としながらも明言は避けた。そのあたりは、今後の展開に期待したいところだ。
その後、特別ゲストとして登場したのが、城島月子役で出演している声優の能登麻美子さん。能登さんが演じた城島月子は、展開によって性格が大きく変わるキャラクターなのでパターンが多くて非常に難しかっただけでなく、70年代や80年代といったリアルタイムで知らないネタが脚本にたくさんあったため、微妙なイントネーションなどで苦労したとのことだった。また、ゲームのアフレコ現場はアニメなどとは違って各声優が個別に行うため、ほかのキャストの現場裏話などは、非常に新鮮であると語った。
トークショーのあとは、ファンの質問に能登さんが答える「おみくじトーク」やユーザー代表による「『式神のIII』スコアアタック大会」が行われた。スコアアタック大会では、お手本プレイとして能登さんが挑戦。『式神の城III』だけではなく、シューティングゲーム自体がほぼはじめてという能登さんは、「どれが味方でどれが敵ですか?」などと手探り状態で『式神の城III』をプレイした。その後、ユーザーのプレイ中に是空さんがいろいろな技を紹介すると、「どうして私の時には教えてくれなかったんですか!」と怒りながらも、プレイ自体は「燃えました」という感想を残した。
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おみくじトークで、質問の書かれたくじを引く能登さん。「今年のクリスマス、サンタさんに何をお願いしますか」という質問に、「毛布」と答えて周りから激しいツッコミを受けた |
ユーザー代表によるスコアアタック大会のお手本として能登さんがプレイ。"お姉さま"こと豊口めぐみさんが声を担当するキャラ"霧島零香"を選択した |
イベントの最後には、今回のイベントの出演者全員のサインが入った「パネル入り『式神の城III』複製原画」が当たる大じゃんけん大会。内容盛り沢山のイベントは、約1時間、最後まで大変な盛り上がりをみせて幕を閉じた。