ラトックシステムは14日、PCI Expressスロット用PCIスロット増設ボックス「PCI Express to PCI 拡張BOX(4スロット)」、およびパソコンのUSBポートからSPI/I2Cバス搭載デバイスを直接制御できる「USB-SPI/I2C Converter」を発表した。価格はそれぞれ12万8,000円(税別)、1万9,800円(税別)。いずれも12月下旬に出荷される予定だ。

PCI Express to PCI 拡張BOX(4スロット)

PCI Express to PCI 拡張BOX(4スロット)は、PCI Expressボード、接続ケーブル、PCI拡張BOXがセットになったもの。パソコンのPCI Expressスロット1基にPCI Expressボードを接続し、PCI拡張BOXを外付けにすることで最大4枚までのPCIカードが増設可能となる。PCI ExpressバスからPCI拡張BOXまでは取り回しがしやすい細径ケーブルが採用されるほか、PCI拡張BOXにはイーター電機工業製内蔵電源と山洋電気製冷却ファンが搭載されている。なお、PCI拡張BOXには長さ312mmまでのロングサイズPCIボードの装着も可能だ。

対応OSは、Windows 2000/XP/Vista/Server 2003で、XP/Vista/Server 2003は64ビット版でも利用できる。対応PCIボードは、ユニバーサルPCIボード、5V専用PCIボードを含む、PCI Local Bus Rev.2.1以降に準拠した各種PCIボード。

PCI Express to PCI 拡張BOX(4スロット)

USB-SPI/I2C Converter

USB-SPI/I2C Converterは、電気・電子機器の半導体デバイス間通信などで使用されているSPI/I2CバスをUSBに変換し、パソコンに直接接続することでファームウェア変更後の書き込み作業や細かなパラメーター設定などをパソコン上から実行できるアダプタ。

SPI/I2C側コネクタは、汎用性が高い2.54mmピッチのバラ線ケーブルを採用したほか、SPIインタフェースはマスタモード、I2Cインタフェースではマスタ・スレーブの両モードに対応する。また、SPI/I2CバスやPortピンの制御などが行えるユーティリティプログラム、Visual C++対応の各種ライブラリ、サンプルプログラムなどが用意されている。

USBバスパワーで駆動し、外部デバイスに対して5V、または3.3Vの電源供給が可能だ(電流は100mA以下)。また、外部から電源端子に電圧を入力して、SPI/I2C/スレーブ選択ポート/パラレルアウトポートの出力レベルを1.8V/2.5Vから選択できるのも特徴だ。

対応OSはWindows 2000/XP/Vistaで、XPでは64ビット版にも対応する。

USB-SPI/I2C Converter