NVIDIAから発表された新型GeForce 8800 GTSを搭載するグラフィックカードが発売となった。店頭で確認できたのは9社10モデルの製品で、価格は4万円台後半が主流。入荷数が比較的潤沢だったこともあり、GeForce 8800 GTのときのような品薄感はないが、まずまずの出足となっているようだ。

新型GeForce 8800 GTSが早速発売に

新型GeForce 8800 GTSは、10月に発表されたGeForce 8800 GTと同じG92コアがベースとなった製品だ。これまでの8800 GTSは90nmプロセスの製品で、コアクロックは500MHz、メモリクロックは800MHz。新型は65nmプロセスで、それぞれ650MHz、970MHzとなる。もちろん、新型はPCI Express 2.0に対応する。同じ製品名で紛らわしいが、旧GTSのメモリ容量は640MBか320MBで、新GTSは512MBなので区別はつく。

新旧8800 GTSと8800 GTの仕様比較
モデル 旧8800 GTS 新8800 GTS 8800 GT
製造プロセス 90nm 65nm
コアクロック 500MHz 650MHz 600MHz
シェーダクロック 1.2GHz 1.625GHz 1.5GHz
ストリームプロセッサ 96個 128個 112個
メモリクロック 800MHz 970MHz 900MHz
メモリ容量 640/320MB 512MB
メモリバス幅 320bit 256bit

同コアの8800 GTと比べると、コアクロックが600MHz→650MHz、シェーダクロックが1.5GHz→1.625GHz、メモリクロックが900MHz→970MHzと高速化されたほか、ストリームプロセッサ数も112個から128個に増えた。NVIDIAによると、これまでの同価格帯の製品に比べて性能が25%向上しているという。またクーラーは2スロット厚になっており、「冷却性能的には安心できる」という声も多かった。

新型GeForce 8800 GTS

今回、各社から発売された製品は全てリファレンスデザインに沿ったものとなるが、InnoVISIONのみオーバークロックモデル(コアクロックが700MHz)も投入してきた。価格もそれほど変わらず、ショップによっては「一番人気」と話すところもあった。それ以外のモデルは基本的には同じものなので、付属するゲームなどで選んでもいいだろう。

InnoVISIONは通常版とOC版の2種類

パッケージの大きさでは一番のASUS製

Leadtek製

GIGABYTE製

MSI製

TwinTech製

玄人志向製

ZOTAC製

GALAXY製

各社製品の価格は以下の通り。GALAXY、玄人志向といったところが安いが、TSUKUMO eX.とソフマップでは玄人志向製に15%のポイント還元が付いており、この場合、実質4万円を割ることになってお買い得感が高い。

Leadtek 47000円~50000円前後
ASUS 45000円~50000円前後
GIGABYTE 47000円~49000円前後
GALAXY 45000円~46000円前後
TwinTech 47000円前後
ZOTAC 47000円~49000円前後
玄人志向 44500円~46000円前後
InnoVISION(通常版) 44500円~48000円前後
InnoVISION(OC版) 46500円~50000円前後
MSI 50000円前後