アイシェアは7日、同社の運営するメールサービス「CLUB BBQ」のPC利用会員765名(男性56.3%、女性:43.7%)を対象に、オンライン百科事典「Wikipedia(ウィキペディア)」の利用状況に対する意識調査結果を公表した。調査結果によると、Wikipediaの認知度は9割を越えるも、約6割が信頼性に懸念を抱いていることが明らかになった。

Wikipediaの認知度

結果によると、Wikipediaの認知度は90.1%と大変高いことがわかった。中でも検索エンジン経由(78.8%)での利用率が高く、最初からWikipedia内検索を利用するとの回答は19.7%にとどまったことから、同社では「情報検索中に辿り着いた」というユーザーが大半であると推測している。検索する情報の分野は、人名(タレント・著名人・有名人)が1位で62.6%、2位以下は歴史(38.2%)、商品(34.8%)、文化(34.6%)、事件(33.1%)と続く。

Wikipediaの情報収集方法

Wikipediaで検索する情報の分野

Wikipediaは、「誰もが編集できる」という点に特徴があり、エンドユーザーにごく身近な百科事典サイトとして知られる。その検索結果の信頼性については、39.4%が「信用している」と回答するも、「基本的に信用していない」(5.0%)と「疑わしいと思うことがある」(55.6%)を合せた60.6%が疑惑を抱いていることがわかったという。その理由には、「記載された内容が自由に改変可能な為」が40.0%、また「中立的な立場ではないとおもえるから」(主観が入っている)が38.5%と、Wikipediaの特徴の裏をかいた意見が集まった。このほか、「調査機関を利用した情報ではない為」(9.8%)や「あらしの対象になっている項目が見受けられる為」(5.9%)という鋭い見解を示すユーザーもいるようだ。

Wikipediaの信頼性

疑わしい、もしくは信用できないという理由

さらに、実際にWikipediaの編集経験があるユーザーは全体の6.9%。内訳は、「誤字の修正(リンク追加など)程度に参加」(1.8%)、「誤った記述への指摘」(0.8%)、「知っている情報の追加」(4.2%)。このような編集に積極的なユーザーの支持が、Wikipediaの認知度向上につながる要因でもあり、同社では今後もさらなる辞書の増大を予想している。

Wikipediaへの編集参加経験