充電式Bluetoothレーザーマウス「MA-BTLS6」には2本の単4形充電池が付属する。充電は付属USBケーブルで行うが、初回はフル充電まで6時間程度かかる。もっとも、充電中にもマウスは使用可能なので、しばらくはケーブルをつないだまま使用することになるだろう。マウス使用中の充電完了時間は約8時間である。

基本性能がしっかりした「MA-BTLS6」

充電池をセットしたところ

「MA-BTLS6」はバッテリー内蔵型とせず、単4充電池とした仕様は親切だ。モバイル使用中に充電力が不足した場合に単4乾電池で代用できるからだ。ノートPCのUSBポートでも充電できるが、モバイル使用中はノートPCも省電力を心がけたい。乾電池互換のバッテリー搭載はモバイルユーザーにとってうれしい機能だ。

充電/平常時はホイール付近がグリーンに光る

バッテリー残量が減ると赤く光る

なお、付属のUSBケーブルは充電機能しかないため、これを接続してもワイヤ付きUSBマウスとして使用できない。「MA-BTLS6」を使うためには、当然ながら必ずBluetoothデバイスとしてPCに登録する必要がある。

完全充電状態にした場合の連続使用時間は事務用途など平均的な利用スタイルで6日間で、1週間程度の出張なら無給電で使えそうだ。連続使用時間は18時間、連続待機時間は27日間となっている。マウスの裏面には電源オフスイッチがあるため、未使用時は電力消費をストップできるところがありがたい。

さらに「MA-BTLS6」には3段階の省電力機能がある。マウスを動かさない状態が10秒間続くと「スタンバイモード1」となり、この状態からの動作復帰は1秒間。マウスを3分間動かさない場合は「スタンバイモード2」となり、動作復帰には3秒かかる。マウスを15分間動かさない場合はディープスリープモードとなって、Bluetoothの接続を切る。復帰には5秒ほどかかるが、この徹底的な省電力機能が使用時間を延ばしてくれる。試してみたところ、1秒や3秒の復帰時間は実作業に対してほとんど気にならなかった。さすがに5秒の復帰時間は気になったが、省電力のためだと理解していれば許容できるだろう。ただしスタンバイ機能はオフにできないため、アクションゲームなど静止状態と激しい動きを断続させる用途には向かない。

マウスの形状は男性にとってはやや小さめで、手のひらの前半分で操作するスタイルになる。背が高めだから、最高地点に指の付け根を乗せて保持できる。女性の手ならすっぽりとマウスを覆い、手のひらでをマウスの頂点においても手首は下に付く。ひじが浮かず、手のひらに負荷がかかりにくいので、長時間の使用でも疲れにくい。"慣れ"の必要がなくちょうど良い大きさだ。

マウスの動作に関しては申し分ない。マウスの分解能は800カウントと1600カウントを切り替え可能。分解能の切り替えはホイールボタンと右クリックボタンを同時に押す方式となっている。一般的な用途では800カウントで、ゲームや大画面の高解像度ディスプレイなどでは1600カウントという使い分けができる。

初期状態では高速な1600カウントに設定されており、19インチモニタを使っている私にとっては、あまりの速さに手が追いつかないほどだった。PCの付属品のマウスは200から400カウントが多いので、低速の800カウントでも速く感じるだろう。このマウスにはドライバやユーティリティソフトが付属していないので、動作の詳細はWindows標準のプロパティで調整することになる。マウスの速度やボタンへの自動移動機能などを活用してベストセッティングを見つけよう。

レーザーセンサーのトレース性は抜群だ。事務机の表面、キッチンの大理石調パネル、カレンダーの裏面の白い光沢紙で動かしたところ、どの場合もきちんと動いた。こうなると腕に負担をかけないために、なるべく滑りやすい表面で使いたい。しかもこのレーザーセンサーはかなり強力で、マウスを5ミリ程度浮かしてもカーソルが動く。筆者が持っている他社のマウスでは3ミリ程度で動かなくなる。たった2ミリの差ではあるけれど、これだけでもマウスの挙動や動かせる範囲が変わってくる。電池込みの重量が約80グラムと軽いため、勢いよく動かすとマウスが浮いてしまう、という人も安心だ。