Oracleは4カ月前の7月11日(米国時間)、実に4年ぶりとなるデータベースの最新版「Oracle Database 11g」を公開した。10gに多くの改善と機能追加が実施されているわけだが、これまでのメジャーアップデートとは趣向が異なっている。11gの登場は、切り詰めていってしまえば、データベース機能至上主義が終わりをつげ、システムの一部のコンポーネントという位置づけまで相対的地位が変化したことを意味している。11gの興味深い機能を紹介するとともに、10gと11gの方向性の違いが意図するところを説明したい。
DBAの関心はパフォーマンス管理と変更管理の2つ
Oracle Databaseは10gでグリッドに対応した。これはOracle DBが大規模システムに対応したことを意味しており、同時に高いスケーラビリティを獲得したことを示している。10gの"g"はグリッドを表している。機能の向上はこのグリッド対応がひとつの節目だ。機能的にはほぼ必要になる機能を網羅した現状にあるため、データベースアーキテクストの関心は
- パフォーマンス管理
- 変更管理
に注がれている。いかにパフォーマンスを低下させずにデータベースを運用していくか、いかにリスクを減らしつつ迅速に環境の変化や要求に対応していくかに注目しているわけだ。
11gが注力したのはまさにここだ。10gまでは機能の拡充、11gからはユーザビリティの向上に主目的が置かれている。これまでの技術中心からエクスペリエンス中心へとフェーズが移ったわけだ。11gは向こう5年間は通用するデータベースであり続けるとされており、今後もエクスペリエンスを向上させる改善やオプションプロダクトが提供されていくとみられる。
11gのパフォーマンス管理は高い完成度
もっとも関心が高いパフォーマンス管理だが、11gでは多くのチューニングが自動で処理されるように改善されている。つまり11gに移行するだけでもパフォーマンス維持の効果が見込めるわけだ。さらにパフォーマンスを維持するためのモニタリング機能も強化されている。実行時にデータベースのリソース活用状況がグラフィカルに把握できるようになっており、パフォーマンス維持のための改善点も発見しやすいようにできている。




