米Microsoftは11月12日 (現地時間)、メディアプレーヤーのZuneをパーソナル化する「Zune Originals」を発表した。米国では現地時間の11月13日にフラッシュ搭載機を含むZuneの新モデルが発売される。

アーティスト・シリーズの1つ、Catalina Estradaのデザイン

Zune Originalsは専用のオンラインストアを通じて、レーザーエッチングによるカスタマイズを受け付けるサービスだ。最大5行のテキストを彫り込めるほか、タトゥー・シリーズとアーティスト・シリーズというグラフィックス・テンプレートが用意されている。タトゥー・シリーズでは20種のグラフィックスの1つに最大3行のテキストを組み合わせられる。アーティスト・シリーズでは、ケンゾーミナミ、高橋信雅を含む18アーティストによる27デザインを選択できる。

13日に米国で発売される新モデルは、HDD搭載モデル「Zune 80GB」(249.99ドル)、フラッシュ搭載モデルの「Zune 4GB」(149.99ドル)と「Zune 8GB」(199.99ドル)。新たにZune Padというタッチパッドを搭載し、軽いタッチとクリックの組み合わせでコンテンツのナビゲートや音量の変更などを行える。またワイアレスによる同期が可能になったほか、これまで「3日以内、再生3回」だった音楽の共有機能が「再生3回」に緩和された。Zune Softwareもデザインが一新され、操作性、検索機能、Zune Marketplaceとの連係などが強化された。このほかユーザーがZune Cardsを作成し、Zune Softwareで聞いている曲やおすすめを共有する音楽ソーシャルネットワーキング「Zune Social」が用意されている。

なおMicrosoftは同日、パリを本拠とするMusiwaveを買収する計画も発表した。通信事業者や携帯端末メーカーを通じたモバイル音楽サービスを開発・提供しており、「生活にエンターテインメントを結びつけるビジョンを推し進める上で重要な資産となる」とコーポレートバイスプレジデントのJ Allard氏はコメントしている。Windows Mobile、Zune、MSN、Windows Liveなどを含むConnected Entertainmentデバイスおよびサービスに融合される見通しだ。