東芝キャリアは、ルームエアコン「大清快 BDR」シリーズの2008年度モデルを発表した。冷房能力2.2kWの「RAS-221BDR」から、7.2kWの「RAS-712BDR」までの9機種がラインナップされている。発売は、12月1日より順次行われる予定で、価格はオープン。推定市場価格は、冷房能力2.8kWの「RAS-281BDR」で23万円前後、冷房能力4.0kWの「RAS-401BDR」「RAS-402BDR」で25万円前後と予想される(RAS-401BDRは単相100Vで、RAS-402BDRは単相200Vで動作する)。

エコ度がアップした2008年度モデル「大清快 BDR」シリーズ

大清快 BDRといえば、20畳の部屋の空気を約30分でクリーンにするという、専用の空気清浄器と同レベルの空気清浄能力を備えるエアコンとして有名だ。新モデルでもその特徴は継承し、新に埃と臭いのセンサーを搭載し、汚れの種類によって、空気清浄と換気とを使い分ける「エコdeクリーンシステム」を採用している。また、空気清浄の方法も変更されている。昨年モデルでは、専用のプラズマ空清ユニットにより、室内のウィルスやカビ、埃などをより帯電させ、フィルターに吸着させる方式を採用していたが、2008年度モデルでは、プラズマイオンチャージャーによって帯電させた埃/ウィルス/カビなどを、熱交換器のアルミフィンに吸着させるという方式を新たに採用している。熱交換器に吸着させた埃などは、ドレン水で洗い流される。なお、熱交換器の表面には、抗菌剤がコーティングされている。新方式の採用により、通風路内での空気清浄機能部分の専有面積は1/3に低減。これにより、通風抵抗は約10%低下し、同じ空気清浄能力を持ちながら、省エネ性能がアップしている。

また、コンプレッサーとインバーターも新開発。コンプレッサーは薄型シリンダを搭載した1サクション方式のツインロータリータイプで、圧力の漏れや機械的な損失を低減させるとともに、吸気抵抗を減少させ高効率化が図られている。インバーターは、Super Junction MOS-FETを使用したパワーモジュールに同社独自のスマート・プレ・スイッチング回路を組み合わせたもので、使用される頻度の高い領域での効率が改善されている。

もちろん、エアフィルターやエアコン内部、そして送風ファンなどのクリーニング機構は昨年モデル同様に搭載。手入れの手間を省き、長期間使用しても、効率を保つことが可能だ。