ASUSTeK Computerは19日、インテル P35 Expressチップセットを採用したハイエンドATXマザーボード「P5K-E」を日本市場で発売した。価格はオープンだが、予想実売価格は2万円前後。

ハイエンドマザーボード「P5K-E」

P5K-Eは、6月に発売されたハイエンドマザーボード「P5K-E/WiFi-AP」から無線LAN機能を省略し、チップセット用のヒートパイプクーラーをヒートシンクに置き換えた廉価版。なお、ASUSTeK Computerによると「P5K-E/WiFi-APのヒートパイプは、オーバークロック時の安定性を高めるために搭載していたものであるため、通常の使用であればヒートシンクのみでも十分な放熱を行える」とのこと。

その他の機能は、マザーボードの裏面に特殊な基板層を搭載してマザーボードの熱を裏面から放熱するおなじみの「Stack Cool 2」のほか、サーバ並みの安定性と電源回路付近での大幅な温度低下を実現する8フェーズ電源回路、マザーボード上のすべてのコンデンサで高温に強い高品質導電性高分子アルミ固体電解コンデンサを採用するなど、ハイエンドマザーボードの名に恥じない丁寧な作り込みが行われている。基本性能はそのままに、ぐっとコストパフォーマンスがアップしたお買い得感の強い一品だ。

搭載チップセットは、NorthBridgeがインテル P35 Express、SouthBridgeがRAID機能に対応したICH9R。対応FSBは1,333/1,066/800MHzで、Core 2 Extreme QX/X、Core 2 Quad/Duo、Pentium Processor Extreme Edition、Pentium D、Pentium 4が搭載可能だ。また、PCG 06/05A/05Bや45nmプロセスの次世代マルチコアCPUにも対応する。

メモリスロットは4本で、PC2-8500/6400/5300 DDR2 SDRAMを最大8GBまで搭載できる。なお、PC2-8500については同社独自のSuper Memspeedテクノロジによる対応となる。

拡張スロットはPCI Express x16×2、PCI Express x1×2、PCI×3。HDDインタフェースは、ICH9RによるSerial ATA 3Gb/s×6に加え、JMicron Technology JMB363によるExternal Serial ATA 3Gb/s×2とUltra ATA/133×1が用意されている。RAIDは、ICH9RによるRAID 0/1/5/10とJMicron Technology JMB363によるRAID 0/1、JBODが設定可能だ。

その他の機能はギガビットLAN×1、8ch HDオーディオ、USB 2.0、IEEE1394a、角形SPDIF、同軸SPDIFなど。サイズは305(W)×244(D)mm。

PCI Express x16スロットは青色のスロットが16レーン、黒色のスロットは4レーンと1レーンの切り替えが可能。CrossFireにも対応する