米Googleは10月17日(現地時間)、同社ワープロ/表計算サービス「Google Docs」のモバイル版の提供を開始した。携帯電話から「http://docs.google.com/m」のアドレスにジャンプすることで、モバイル版のページにアクセスできる。さらにiPhone、BlackBerry、Windows Mobileの端末で同ページにアクセスした場合、各機種用に最適化された状態でページが表示される。現時点で文書の編集機能はないものの、文書ファイルや表計算ファイルの閲覧が可能。さらにiPhoneではプレゼンテーションファイルの表示もできる。

PCや非対応携帯でGoogle Docsモバイル版を表示させた場合

これをiPhoneで表示させることで、専用のインターフェイスが提供される

表計算の罫線も問題なく表示可能

グラフの形状もきちんと再現できる

Google Docsモバイル版は編集機能こそないものの、ファイルブラウザとしての機能は十分に備えている。文書ファイルはもちろんのこと、表計算の罫線や装飾、グラフの形状までを忠実に再現する。またiPhoneでプレゼンテーションファイルを表示した場合、スライドショウ形式でファイル内のスライドを閲覧できる。またiPhoneを横方向に傾けた場合に発生する画面のリサイズにも対応しており、横長の画面にすることでスライドをより大きいサイズで表示させることが可能だ。現時点でメニュー表示の対応言語は英語のみだが、日本語ファイル名や文章中の日本語などは問題なく表示される。

プレゼンテーションファイルを表示させたところ

画面を傾けると自動的にリサイズされる

またGoogleでは今回のモバイル版の提供に合わせ、Google Docsでいくつかの機能追加を行っている。例えば、「特定のキーワード含むセルの文字色を青色に」「指定以下の数値のセルのバックグラウンドを赤で塗りつぶす」といったルールを設定することで、自動的にシート内のセルの状態を変更することが可能になった。これは売上データ等を利用してデータマイニングを行う場合などに役立つ。そのほか特定の範囲の行や列を隠す機能や特定の列の昇降順を一発で変換する機能が追加されており、データの比較検討をする場合に便利になった。