10日、ソニーはポータブルナビ「nav-u」(ナブユー)シリーズの新モデル「NV-U2」を発表した。発売は11月21日を予定。価格はオープンプライスで、市場価格は6万円前後と予想される。

薄型/大画面化した「nav-u」。ダッシュボードへの取り付け方法は前モデルと同様の「ピタッと吸盤」。なお、新モデルのピタッと吸盤は、旧モデルに採用されていたものよりもさらに吸着がパワーアップしているとのこと

従来モデルの「NV-U1」は、PND(簡易型カーナビ)としては初めてVICSビーコンユニットの搭載を可能にした製品。新モデルでもVICSビーコンユニットが使用可能で、専用のユニット「NVA-VB7」も11月21日の発売を予定している。価格はオープンプライスで、市場価格は2万円前後と予想される。

新モデルでは、従来モデルよりも画面を大型化(4.3型→4.8型)して、より視認性をアップ。本体の厚さも従来の44mmから20mmへと大幅に薄型化した。また、ソニースタイルが運営する地図情報サイト「PetaMap」、スポット情報サイト「みんなのガイド屋さん」に対応。両サイトで検索した情報をUSB経由あるいはメモリースティックPROデュオで、そのままnav-uに転送して持ち出すことが可能だ。前モデルの「NV-U1」は残念ながら「PetaMap」などには対応していなかった。

ソニースタイルが運営する地図情報サイト「PetaMap」。ユーザーからの地図情報を共有するサイト。10日にサイトのリニューアルが行われ、より使いやすくなった

スポット情報サイト「みんなのガイド屋さん」。PSP用のサイトだが、nav-uでも使用可能

このような、ネットからの最新のPOI情報をナビに転送して表示というスタイルは、最新のHDナビなどでは一般的になりつつある。しかし、HDナビは、車に乗っている間だけでナビが可能であり、持ち運びができるPNDというスタイルを取るnav-uは、車から降りた後もそのまま使用することができる。これによって、ショップやレストランの情報などを持ち歩くだけでなく、おすすめのメニューやセールなどの情報もその場で参照することが可能となる。

同社では、「車から降りた後もガイドブック的に使うことが可能で、ナビの新しい楽しみ方が広がる」とコメントしている。また、今回の薄型化によって、ガイドブックとしての持ち歩きやすさも大幅にアップし、活用範囲の広がりが期待される。