日本ヒューレット・パッカードは30日、同社のクライアント統合ソリューション「HP Remote Client Solution」(HP RCS)で利用するブレードPCの最上位機種「HP bc2500 Blade PC」(HP bc2500)の販売を開始した。CPUにAMDのデュアルコアプロセッサ「Athlon 64 X2 3000+」を搭載したことにより、従来機種である「HP bc2000」と比較して処理速度が約1.7倍に向上した。

ブレードPC「HP bc2500 Blade PC」

本製品は、OSに32ビット版のWindows Vista Businessを採用。なお、Windows XP Professionalに対応したドライバも用意しているため、両OSを混載することも可能である。メモリとして標準で2GバイトのDDR2 SDRAMを搭載し、最大で4Gバイトまで拡張可能。HDDの容量は80Gバイト。これまでオプションだったグラフィックチップを標準で備えている。

そのほか、シンクライアント側からブレードPCやブレードワークステーションへのアクセスを管理するソフトウェア「HP Session Allocation Manager」(HP SAM)についても仮想化機能の拡張などを行っている。シンクライアントのオプション設定を一元管理することが可能となり、シンクライアントの機能を制限してブレードPCとの接続操作のみを許可する「キオスクモード」などが追加された。

価格は199,500円。同社の昭島工場で事前にセットアップやラッキングを行ってから出荷するサービス「HP Factory Express」も提供する。