東芝は「リーチイン」シリーズの冷凍冷蔵庫2機種を発表した。発売は12月1日を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は、555Lモデルの「GR-X56FT」が29万円前後、525Lモデルの「GR-X53FT」が28万円前後。また、同時に「置けちゃうビッグ」シリーズの冷凍冷蔵庫「GR-W50FT」(495L:両開き)「GR-W45FT」(445L:両開き)「GR-W42FT」(415L:両開き)「GR-40GT」(401L:片開き)「GR-36GT」(363L:片開き)の5機種も発表。発売日は、GR-W50FTが12月1日、GR-36GTが11月1日、他のモデルは10月1日を予定している。オープンプライスで、推定市場価格は、GR-W50FTが26万円前後、GR-W45FTが24万円前後、GR-W42FTが22万円前後、GR-40GTが21万円前後、GR-36GTが19万円前後。

新形態「リーチインスタイル」を採用した「GR-X53FT」。デュアルツイン冷却による高湿度とオゾンの効果で、野菜室が冷蔵室と一体化していても鮮度はキープされる

リーチインシリーズは、独立した野菜室を持たず、冷蔵室内に野菜室を設けるという新形態を採用している(野菜室のサイズは冷蔵室全体の3割程度)。この、冷蔵室に野菜室を取り込んだスタイルを同社では「リーチインスタイル」と呼んでいるが、これは、業務用の食品用ショーケースのように、見やすく、出し入れしやすくするというのが新形態の目的の1つであるため。

このスタイルを可能にしているのが、冷蔵用と冷凍用の2台の冷却機による「デュアルツイン冷却」。それぞれの冷却機が独立して動作することで、冷蔵室には、冷却用の冷気と霜取りの際に発生する水分をミックスした「保湿冷気」を行き渡らせることが可能となった。冷蔵室では湿度85%以上がキープされ、食品にラップをかけなくても乾燥の心配はない。また、野菜室は、カバーにより密閉されるため、それ以上の高湿度となる。これに加えて、「ナノ光プラズマ+03ユニット」による除菌脱臭効果/エチレンガスの分解により、オープンケース方式であっても、野菜の鮮度は保たれる仕組みだ。

また、デュアルツイン冷却では、冷却機を冷凍/冷蔵と切り替えて使用する必要がないため、コンプレッサーを低速で連続運転させることが可能。庫内温度変化の減少だけでなく、省エネにも貢献する。

野菜室を冷蔵室に取り込んだことにより、ドアスペースが大幅に増えているのもポイント。左右4段のドアポケットは、40Lの収納量となり、2Lのペットボトルは最大8本収納可能だ。ペットボトルの収納場所が、一般的なビッグさイズの冷蔵庫に比べて下げられているため、収納/取り出しも楽になっている。また、独立した野菜室を持たないことで、壁が減り、その分、庫内容量もアップしている。

同社によると、「この新形態は、初めは違和感があるかもしれないが、この形に慣れてしまえば、今までの冷蔵庫のスタイルよりも、きっと使いやすく感じるはず」とのことだ。