では、実際に製品を試してみよう。まずはパソコン側に専用のソフトウェアをインストールする必要がある。操作はいたって簡単で、パソコンの光学ドライブにインストールCDをセットすると、自動的にウィザードが立ち上がり、表示される指示にしたがってボタンを押していけばインストールが完了する。あとは再生したいファイルが保存してあるフォルダを登録してやればパソコン側の設定はすべて完了だ。
続いてはソフトウェアを立ち上げて、「共有フォルダ」のタブを開き、エクスプローラーからフォルダを選択してやれば、選択したフォルダ内のファイルが利用可能になる |
共有の設定やアクセス制限などの設定もこのソフトウェアから実行できる。普通に使うだけならデフォルトのままでも特に問題ないだろう |
続いて、LinkTheater側をネットワークに接続する。無線LANの場合は「AirStation」などのアクセスポイントを用意しておけば、また有線LANの場合はルータなどに繋げば、パソコンをLANネットワーク追加するときと同様、特に難しいことを考えなくともそのままネットワークに接続できる。クロスケーブルを使ってパソコン-LinkTheaterを直接繋ぐことも可能だ。
最後はLinkTheaterをテレビと接続する。端子はコンポジットとSビデオが用意されているので、AV機器と同じようにテレビと接続してしまおう。と、ここまでの作業で、もう使い始めることができる。
テレビ画面にログイン画面が表示されるので、付属のリモコンで操作して、パソコン側で設定したフォルダ名を参照してみよう。ネットワークが確立していれば、ファイルが閲覧できるようになっているはずだ。ファイルは、フォーマットの種類に応じて、「ビデオ」や「ミュージック」といったジャンルに振り分けられているので、リモコンで指定して再生することができる。
同社では、「家電のように扱える」とアピールしているが、確かにセットアップが"簡単"でなければ魅力も半減してしまうような性質の製品だろう。今回試した限り、思ったよりも手間取らず、特に設定に迷うような場面もなく使い始めることができた。参照するファイル数が増えてくると、サムネイル作成の負荷で多少動作が遅くなってくるそうだが、おおむね動作は軽快で、インタフェースのレスポンスでは特に不満は感じない。
なお、PC-P4LWAGは、DLNAガイドライン対応機器や、IntelのViiv対応パソコンとの接続も可能だ。すでにそういった環境を持っているのであれば、活用できる場面はさらに広がる。事前に一度、手持ちのパソコンやAV機器の仕様を確認してみるとよいだろう。
本体仕様サイズ | W220×H47×D124mm(アンテナ含まず) |
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重量 | 700g |
取得規格 | VCCI ClassB |
背面端子 | ビデオ出力(RCAコネクタ)、S映像出力(ミニDIN4ピン)、D4映像出力(D端子)、アナログオーディオ出力、デジタルオーディオ出力(光角型)、Ethernet端子(100BASE-TX/10BASE-T)、ACアダプタ入力端子 |
無線LAN | IEEE802.11a/ IEEE802.11g/ IEEE802.11b(無線LAN標準互換プロトコル)準拠 |
有線LAN | 10BASE-T/100BASE-TX |
USBインタフェース | USB2.0/1.1 |
再生可能なファイル | WMV 7 / 8 / 9(Windows Media DRM 10対応)、MPEG-1 / 2 / 4、WMA、MP3等 |
対応OS | Windows 2000(SP4) / Windows XP |