ヤマハは、デジタルサウンドプロジェクターの新モデル「YSP-4000」と、YSP-4000をコアとしたシアターラックシステム「YSP-LC4000」を発表した。発売は10月下旬で、価格はオープン。推定市場価格はYSP-4000が18万円前後、YSP-LC4000が24万円前後。
CECに対応し、テレビとの連携が可能になったデジタルサウンドプロジェクター「YSP-4000」 |
YSP-4000をコアにしたシアターラックシステム「YSP-LC4000」。大型テレビにマッチしたローボードタイプのスタイルを採用 |
YSP-4000は、HDMIのCEC(コンシューマエレクトロニクスコントロール)に対応したデジタルサウンドプロジェクター。現時点で動作が確認されているのは、松下電器産業の「VIERA」「DIGA」シリーズなどに搭載されている「Viera LINK」と、東芝が9月下旬より発売予定の「RAGZA」の新モデル「Z3500」「RF350」「C3500」の各シリーズなど。これらの製品とHDMIケーブルで接続することで、テレビとの電源ON/OFFの連動や、テレビのリモコンでボリュームの調整を行うとYSP-4000のボリュームが調整されるといったようなテレビとの連携が可能になる。
また、デジタルサウンドプロジェクターとしては初めての、HDMI搭載となるが、入力(2系統)だけでなく出力も1系統装備しており、ビデオ信号のアップコンバージョンも可能となっている。
サウンドプロジェクター部分は基本的に「YSP-1100」から大きな変更はないが、新たに一種のバーチャルサラウンドである「マイサラウンド」機能を搭載した。デジタルサウンドプロジェクターでは、多数の小口径スピーカーよりの音をビームとして発射し、フロントチャンネルの直接音と、壁などにぶつかった反射音でのリアチャンネルとによって、リアスピーカーなしでリアル5.1chのサラウンドを実現している。そのため、壁のない環境では、サラウンド効果が得にくい。そのような環境でもサラウンド効果を得るための機能だ。
YSP-LC4000は37V型~52V型に対応するローボードタイプのシアターラックシステム。天板には飛散防止ガラスを採用しており、耐過重は60kg。底板は40kgの耐過重性能を持っている。
主な仕様 | ||
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型名 | YSP-4000 | YSP-LC4000 |
入力端子 | 音声:アナログ×3 / 光デジタル×3 / 同軸デジタル×1 音声:コンポジット×3 / コンポーネント×2 HDMI×2 | |
出力端子 | 音声:サブウーファープリアウト×1 / システムコントロール×1 映像:コンポジット×1 / コンポーネント×1 HDMI×1 | |
総合最大出力 | 120W(20W×2+2W×40) | |
サイズ | 1030(W)×198(H)×144(D)mm | 1300(W)×429(H)×425(D)mm |
質量 | 15.5kg | 31.1kg(ラック部分のみ) |