Indelible IIは、簡単な操作でデータの退避と復元、同期を可能にするバックアップツール。動作環境はMac OS X 10.2.8以降、ユニバーサルバイナリ化されているので、PowerPC / Intelの別を問わずフルパフォーマンスで実行できる。5月下旬に発表された本製品は、2004年末に発売されたバージョン1.0以来約2年半ぶりのメジャーバージョンアップ版として、機能の強化が図られている。

新機能としては、保存先として光学ドライブを選択可能になったことが挙げられる。HDD全体をバックアップするのではなく、ワープロやスプレッドシートなどの書類が中心のフォルダ、画像がメインのフォルダなど、特定の領域をバックアップするときには好都合な機能といえる。

複数枚のCD / DVDへの分割書き込みにも対応するため、容量に空きのあるHDDがないとき緊急避難的にCD / DVDへバックアップ、ということもできる。新たにHDDを購入することを考えると、コスト的にもメリットがあるはず。バックアップしたCD / DVDを複製し自宅と会社で1枚づつ保管、といったこともたやすい。

Macを使う身としては、ユーザインタフェースの変更も気になるところ。前バージョンでは、オプション画面にAquaのキャンディーストライプ地の画面を使用するなど、UIに一部ちぐはぐな印象を受ける箇所があったが、今回のバージョンはiTunesやSafariと同じブラッシュメタルアピアランスで統一。"Macらしさ"に完全準拠するアプリケーションに仕上がっている。

バックアップオプションを表示していないときは、画面はこの半分以下の高さになる

バックアップのスケジュールをたてることも簡単