アイギーク社長のデイビッド L スミス氏。ヘッドギーク(おたくの頭領)という肩書きも持ち同社のテクニカル面を担当する

アイギークは、Mac OS X用バックアップソフトウェアの新製品「Indelible II データバックアップ」を発表した。同社オンラインショップ上でのダウンロード版販売が22日から行われており、店頭パッケージ版販売は6月15日からとなっている。価格は個人向けダウンロード版が5,250円、店頭パッケージ版が7,560円。旧バージョンからのアップグレードは無料となっている。このほか法人向けボリュームライセンスも用意されている。

Indelible IIは、ユーザーがバックアップを取らない理由として挙げる「時間がかかりすぎる」「保存先に高価なハードウェアが必要」「作業が難しい」という3点の解消を目指した国内開発の製品。まずバックアップ作業にかかる時間について、同社社長および"ヘッドギーク"のディビッド スミス氏は、バックアップ作業そのものよりも変更ファイルのスキャニングにより時間がかかっているとし、「今すぐスタート」機能によりこのスキャニング作業を短縮した。この今すぐスタート機能は、Mac OS X 10.4以降でサポートされたファイルシステムのイベントを利用し、2回目以降のスキャニング作業を大幅に短縮することが可能となる。

「今すぐスタート」機能でバックアップ作業に要する時間を短縮

フル/差分バックアップ等についても時間短縮を実現している

Indelible IIではHDDのほか、ネットワークボリューム、USBメモリに加え、新たにCD/DVDへのバックアップもサポートする。バックアップ時にはgzipによる圧縮や128bit AESによる暗号化も可能だ。

初心者にも分かりやすいGUIによるバックアップ設定に加え、中上級者向けにより細かなオプションとしてルールや実行の前後にスクリプトを付加できる機能などを用意している。さらに、イベントによるバックアップではUSBデバイスのマウント時に自動実行したり、スケジュールバックアップでは、マシンがシャットダウン状態であっても自動起動させバックアップしたりなども実行できる。

またスミス氏によれば、バックアップ中にユーザーに確認を求める等のメッセージを可能な限り排除しており、例えば「バックアップ作業中に帰宅し、翌日出社したら確認メッセージで止まっていた」といったことがないという。

シンプルなIndelible II データバックアップのGUI

通常はシンプルにバックアップ元 / バックアップ先を設定するだけだが、より高度な設定も可能

スケジュールバックアップにも対応し、マシンを自動起動させ実行することも可

対応するバックアップの種類は、クローン・シンプルコピー・バージョン・フル/差分・同期の5つ。ブート可能なバックアップを作ることや指定日からのリストアも可能だ。対応OSはMac OS X 10.2.8以降となっているが、今すぐスタート機能のみMac OS X 10.4以降の対応となる。

スケジュールバックアップの設定画面

デバイスのマウント時に自動実行する機能も搭載