東芝は、紙パック式のクリーナー「VC-PW9D」「VC-PW8F」を発表した。発売は7月1日で、オープンプライス。スイッチを切る際、空気の圧力を利用して紙パック塵を叩き落すことで、スムーズな吸気を回復しパワーを持続する「パワーキープシステム」を搭載している。

紙パックに目詰まりした塵を物理的に叩き落とす「パワーキープシステム」を搭載した「VC-PW9D」

フローリングを傷付けない「フローリングふきふきヘッド」を搭載した「VC-PW8F」

同社は、このところ「VC-PW7D」「VC-PW7E」「VC-20TP」「VC-10TP」という紙パック式のクリーナーを発表している。いずれも、紙パックが満タンに近づくと吸引力が低下するという、紙パック式の問題点への対策が施されたモデルである。しかし、VC-PW7D/7E、VC-20TP/10TP、そして今回発表されたVC-PW9D/8Fのそれぞれで、対策の方法が異なっている。最初に発表されたVC-PW7D/7Eでは、「パワー持続ウェイ」という、上面に抜ける風路を設けることで紙パックが一杯に近くなっても吸引力を落とさないという方法。2番目に発表されたVC-20TP/10TPでは、「タイフーン分離ロボ」を搭載し、目詰まりの元になる細かな塵を別の風路に導くという方法。そしてVC-PW9D/8Fでは、紙パックに目詰まりした細かな塵を、物理的に叩き落とす「パワーキープシステム」という方法を採っている(同社によると、これらの3種類の方法のなかでは、やはりVC-20TP/10TPのアプローチが、もっとも効果的だとのことだ。ただし構造が複雑なため値段も高くなってしまう)。

今回発表されたVC-PW9D/8Fは、VC-20TP/10TPとVC-PW7D/7Eの間のモデル。もちろん、「ゼオライト脱臭フィルター」「ヘパクリーンフィルター」「アレルゲットフィルター」に加え、「光触媒抗菌フィルター」も搭載されており、排気の清潔を実現している。

VC-PW9DとVC-PW8Fの違いは搭載されるヘッドの種類。VC-PW9Dでは、モーターで作動する「コンパクトパワーヘッド」を搭載。一方のVC-PW8Fでは、ブラシにフローリングを傷つけにくい素材を採用したフローリング専用ヘッド「フローリングふきふきヘッド」を搭載している。両モデルとも、吸い込み仕事率は、新測定基準で560W~約90W。