今回はLeopardの機能紹介がメインだったが、恒例の「One More Thing」で新トピックが紹介された。現在Mac OS Xに標準実装されているWebブラウザのSafariについて、Jobs氏は「Webブラウザのシェアは現在IEがトップで、次点がFirefox。Safariは3番手となっている。このままMacがシェアを伸ばしてSafariの市場占有率を同水準で伸ばしていくのもいいが、野望はさらに大きく持とう」と述べた。「そのための解決策がこれだ」とスクリーン上で示したのがSafariのWindowsサポートだ。現在のMac OS版に加え、新たにWindows XP/Vistaの2つのプラットフォームをサポートすることで、Macの市場シェア以上にSafariのシェアを拡大するのが狙いだという。

「野望は大きく」と述べるJobs氏が示したのは、Macのシェア以上にSafariのシェアを獲得すること。そのための秘策がSafari for Windowsだ。現在Windowsをサポートしたベータ版が無償提供されており、従来のMac OS Xに加え、Windows XP/Vista上でも動作する

現在、AppleのSafariのページでは「Safari 3 Public Beta」が無償公開されているが、このバージョンは現在のMac OS Xに加え、Windowsプラットフォームもサポート対象として加えられている。Jobs氏は「Windowsプラットフォームで2つのブラウザを動作させた場合、Safariの実行速度はIEの約2倍」と、そのメリットを語った。最終的にはユーザーを増やし、Safari向けアプリケーションを開発するデベロッパーを増やすのが狙いだろう。