週初めにATI(AMD)の新GPU「Radeon HD 2000」シリーズが発表になり、搭載製品が一斉に発売された。一方のNVIDIAもハイエンドGPU「GeForce 8800 Ultra」の製品ラインナップが増えてきており、今週の話題はグラフィックカードが中心となっている。
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店頭に並ぶRadeon HD 2900 XT搭載のグラフィックカード(パソコンショップ アーク) |
こちらはGeForce 8800 Ultra。10万円オーバーの製品がこれだけ並ぶのもすごい(高速電脳) |
各社からRadeon HD 2900 XT搭載カード
Radeon HD 2000シリーズには、ハイエンドからバリューまで5種類のデスクトップ向けGPUがラインナップされているが、まず発売されたのは最上位GPUである「Radeon HD 2900 XT」を搭載する製品。店頭で確認できたのは、Sapphire、PowerColor、GECUBE、玄人志向といったあたりで、仕様は全てリファレンス通り。
Sapphireは56,500円~60,000円前後、PowerColorは56,000円~60,000円前後、GECUBEは56,000円~58,000円前後、玄人志向は51,500円~53,000円前後。Sapphireはバルク品も出回っており、こちらは53,000円~58,000円前後となっていた。
売れ行きに関しては、「好調」から「イマイチ」まで、各ショップでマチマチな反応。ショップによっては一部モデルが完売になるなど、ハイエンド製品としてはそれなりに売れてはいるようだが、全体として見れば「まあまあ」といったところのようだ。ちなみに取材した中で最安値はクレバリー1号店での51,420円(玄人志向)だったが、これは入荷してすぐに売り切れてしまったそうだ。
また面白いところでは、高速電脳に"ATI純正品"も入荷している。価格は64,800円と他より少し高いが、AMDになって初めてのグラフィック製品ということで、記念的な価値もあるかもしれない。
GeForce 8800 Ultraには初のOCモデルも
GeForce 8800 Ultra搭載製品では、今週はLeadtekとGIGABYTEの製品が新登場。どちらもリファレンス通りの製品で、価格はLeadtekが12万円台後半、GIGABYTEが12万円前後。
またGeForce 8800 Ultraとしては初めて、オーバークロックモデルの製品が登場している。MSIの「NX8800Ultra-T2D768E-HD-OC」という製品。通常版からは、コア/メモリクロックが612MHz→660MHz、2,160MHz→2,300MHzとそれぞれ高速化されている。入荷したのはパソコンショップ アークで、価格は121,000円。通常版とほとんど変わらない価格帯になっており、人気が出そうだ。