米Microsoft(Microsoft Technology Licensing LLC)とカシオ計算機は4月4日、スマートウオッチに関する広範なテクノロジーを含む新たな特許ライセンス契約を締結したことを発表した。Microsoftが持つウェアラブル分野のテクノロジーによって、カシオの製品を支援するとしている。

かつて、Microsoftは独自のスマートウオッチを開発しながら、製品化には至らなかった……という報道がなされたことがある。だが特許に関しては、直接、間接を問わず、スマートウオッチに関連するものを多数持っているのは事実だ。今回の発表について、プレスリリース以上の情報はないのだが、Microsoftとカシオの技術を応用して、カシオが実際の製品を開発していくということだろう。

カシオのスマートウオッチ(同社はSmart Outdoor Watchと呼んでいる)には、2016年前半に発売された「Smart Outdoor Watch WSD-F10」と、2017年4月に発売を控える第2弾「Smart Outdoor Watch WSD-F20」がある。どちらもOSにAndroid Wearを搭載し、用途として明確に「アウトドア」を打ち出しているのが特徴だ。

左がWSD-F10、右がWSD-F20

第2弾のWSD-F20は、カシオのアウトドアウオッチブランド「PRO TREK」の一員となり、新たに「PRO TREK Smart」シリーズが立ち上がった。GPS内蔵、5気圧防水、方位計測、高度計測、気圧計測、ローカル地図機能などを備え、Androidスマートフォンと連携させなくても、一通りのアウトドア用途をこなせる。