JR東日本は14日、山形新幹線「とれいゆ つばさ」の車両を使用した旅行商品を設定すると発表した。普段は福島~新庄間を走る「とれいゆ つばさ」がツアー専用臨時列車として東北新幹線に乗り入れ、初めて上野駅始発で運転される。

山形新幹線「とれいゆ つばさ」。初の上野発の団体臨時列車が2月に運転される(写真はすべてJR東日本提供)

「とれいゆ つばさ」はE3系を改造した6両編成(11~16号車)の車両「とれいゆ」を使用し、土日を中心に福島~新庄間で1日1往復運転。福島駅では在来線ホームに停車する。11号車は普通指定席、12~14号車はお座敷指定席(語らいの間)、15号車は湯上りラウンジ(モノや人との出会いの間)、16号車は足湯(くつろぎの間)で、「沿線に揃う『食』『温泉』『歴史・文化』『自然』を温泉街のように散策しながら、仲間との時間や偶然の出会いを楽しむことをデザインコンセプトとした車内空間」になっているという。

これまで福島駅から東北新幹線への直通運転は行われていなかったが、現在実施中の「行くぜ、東北。SPECIAL 冬のごほうび」キャンペーンに合わせ、初めて上野~福島間へ乗り入れての運転を行うことになった。「とれいゆ つばさ」のツアー専用臨時列車は2月3・16・23日に運転され、3日間とも上野駅始発の下りのみ運転される。

12~14号車はお座敷指定席(語らいの間)

15号車は湯上りラウンジ(モノや人との出会いの間)

15号車にはバーカウンターも

16号車は足湯(くつろぎの間)。湯船は2槽

2月3日は上野駅10時54分発・大宮駅11時14分発・山形駅13時31分着で運転され、クラブツーリズムが企画・実施する旅行商品「貸切列車『とれいゆ つばさ』で行く山形へGO」(1泊2日、旅行代金3万7,900~4万2,900円)として発売。2月16日は上野駅11時54分発・大宮駅12時14分発・天童駅15時0分着で、阪急交通社が企画・実施する旅行商品(2泊3日、旅行代金5万9,900円)として発売される。

2月23日は上野駅10時54分発・山形駅13時31分着・天童駅14時3分着で運転され、びゅうトラベルサービスが企画・実施する旅行商品として発売される。「団体臨時列車『上野発 とれいゆ つばさ』で行く! 冬の神秘『蔵王樹氷』と白濁の名湯『蔵王温泉』」(1泊2日、旅行代金4万9,800円~)、「団体臨時列車『上野発 とれいゆ つばさ』で行く! いで湯の街『天童温泉』宿泊と絶景の『最上川舟下り』」(1泊2日、旅行代金4万6,800円~)の2種類あり、首都圏・新潟・長野エリアのおもな駅のびゅうプラザをはじめ、大人の休日予約センターやインターネット予約サイト「日本の旅、鉄道の旅」でも予約できる。