米Microsoftは10月6日(現地時間)、米ニューヨークで開催したプレスイベントでSurfaceシリーズの新しい2-in-1 PC「Surface Book」を発表した。Surface ProがノートPCのように使えるタブレットであるのに対して、Surface BookはノートPCに軸足を置いた2-in-1製品だ。上位モデルはIntel Core i7(第6世代)とNVIDIA GeForce GPUを搭載しており、パフォーマンスは13インチのMacBook Proの2倍だという。スリムな筐体でバッテリー動作時間が最大12時間とモバイル性能にも優れており、同社は「究極のノートPC」とアピールしている。米国では10月7日に予約受付開始、10月26日に発売になる。価格は1,499ドルから。

Surface BookはCPUを備えたディスプレイ部分とキーボード・ベースの2つで構成されており、それらをMuscle Wireという機構で接続している。クラムシェル型が基本スタイルだが、ワンプッシュでディスプレイ部分を取り外して、タッチまたはSurface Penで操作するクリップボード(タブレット)として使用可能。ヒンジは柔軟に回転し、ディスプレイ部分を裏向きに装着してたたむと、キーボード・ベースを付けたままタブレットのように使用できる(キャンバス・モード)。キーボード・ベースは大きなバッテリーを備え、またNVIDIA GeForce搭載モデルはベースにGeForceを搭載しており、キーボード・ベースに装着することで優れたグラフィックス性能を利用できる。バックライト付きのキーボードは静かで安定したタイピングが可能。ガラスでカバーされたトラックパッド(10ポイント・マルチタッチ)を使ってスムーズにマルチタッチ操作を行える。

左から「クラムシェル」、ディスプレイをキーボードから外した「クリップボード」、キーボードを折り返した「キャンバス」

Muscle Wireでディスプレイを簡単に着脱、しっかりとロックできる

柔軟に回転するヒンジ

主な仕様は以下の通り。

  • ディスプレイ: 13.5インチPixelSenseスクリーン、解像度 3,000 x 2,000(267ppi、アスペクト比 3:2)
  • プロセッサ: Core i5、Core i7
  • メモリー: 8GB、16GB
  • ストレージ: 128GB、256GB、512GB、1TB
  • グラフィックス: i5 (Intel HD graphics 520のみ)、i5/i7 (NVIDIA GeForce)
  • カメラ: 8メガピクセル(背面)、5メガピクセル(前面)
  • ワイヤレス: Wi-Fi (802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0
  • ポート: USB 3.0×2、SDカードスロット、SurfaceConnect、Mini DisplayPort、ヘッドセットジャック
  • サイズ: 312.3 x 232.1 x 13.0 - 22.8ミリ
  • 重量: 1,516グラム
  • 付属品: Surface Pen
  • OS: Windows 10 Pro

パフォーマンスは13インチMacBook Proの2倍

ディスプレイ部分は最薄・最軽量なCore i7 PC