ソニーは13日、Android TV搭載で4Kに対応した液晶テレビ「BRAVIA」シリーズのハイエンドモデルを発表した。6月20日から発売し、市場想定価格(税別)は75V型「KJ-75X9400C」が100万円前後、65V型「KJ-65X9300C」が60万円前後、55V型「KJ-55X9300C」が42万円前後。
新開発の「4K高画質プロセッサー X1」を搭載し、入力映像をリアルタイムで分析しつつ、画像処理も同時に行って表示する。情報量の多い4K映像の分析力を強化したことで、入力映像の画質に左右されずに高画質化できるようになった。4K既存のHDコンテンツおよびさまざまな圧縮レベルの4K放送・配信コンテンツを、よりきれいな4Kアップコンバート画質や4Kネイティブ画質で再現する。
4Kチューナーを搭載し、テレビ本体で「スカパー!プレミアムサービス」および「スカパー!プレミアムサービス光」(今夏めどに対応)の4K放送を受信できるほか、YouTubeの4K動画再生が可能だ。また、今秋開始予定の「NETFLIX」の4KコンテンツVOD配信に対応予定のほか、年内をめどに「ひかりTV 4K」「4Kアクトビラ」など4K VOD配信サービスにアップデートで対応を予定している。NETFLIXなどの配信サービスではより高輝度・高コントラストなHDRコンテンツが採用されるが、新製品では年内にもHDRコンテンツの再生にも対応する予定。
ハイレゾリューションオーディオに対応したのも大きな特徴だ。ハイレゾ音源の再生に対応した2.2ch磁性流体を搭載したほか、圧縮音声など2チャンネル音源をハイレゾ相当(96kHz/24bit)にアップスケーリングする「DSEE HX」の搭載により、テレビ番組やネット動画を高音質で再生できる。
Android TV(Android 5.0)機能も大きな特徴の1つ。付属の音声検索機能付きタッチパッドリモコンにより、スマートフォンのようにGoogleの検索機能を使って放送やネット動画を簡単に探せる。Google Cast機能の内蔵により、スマートフォンやタブレットの動画コンテンツをテレビ画面に映し出すことも可能だ。さらに、Googleアカウントを使ってGoogle Playにアクセスし、ネット動画やゲームなどの各種Androidoアプリを大画面で楽しめる(6月以降順次対応予定)。
なお、KJ-75X9400CとKJ-65X9300CおよびKJ-55X9300Cの違いはバックライトの方式のみだ。KJ-75X9400Cが直下型LED部分駆動、KJ-65X9300C・KJ-55X9300Cがエッジ型LED部分駆動となる。
そのほか主な仕様は、パネル解像度が水平3,840画素×垂直2,160画素、外形寸法/重量(スタンド含む)はKJ-75X9400CがW192.9×D32.2×H104.8cm/56.8kg、KJ-65X9300CがW170.6×D29.2×H91.9cm/48.0kg、KJ-75X9400CがW148.4×25.5×78.7cm/37.9kg。
消費電力・年間消費電力(スタンダード画質)はKJ-75X9400Cが490W・396kWh/年、KJ-65X9300Cが311W・295kWh/年、KJ-55X9300Cが296W・264kWh/年。スピーカー部はツイーター×2、ウーファー×2、サブウーファー×2、実用最大出力は12.5W+12.5W+12.5W+12.5W+20W+20W。