ソニーは9月25日、ハイレゾ音源の再生に対応し、microSDカードスロットを備えた「ウォークマン A」シリーズを発表した。発売は11月8日の予定。価格はオープンで、推定市場価格は64GBモデルの「NW-A17」が35,000円前後、32GBモデルの「NW-A16」が25,000円前後(ともに税別)。

ウォークマン Aシリーズ

ウォークマン Aシリーズは、F880シリーズと同じくフルデジタルアンプ「S-Master HX」を搭載し、192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生に対応した製品だ。MP3やAACなどの圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE HX」も利用できる。

microSDカードスロットを備えたことも大きな進化点で、最大128GBのmicroSDXCカードを使って、音楽ライブラリを拡張できる。サイズはW436×D109×H8.7mm(突起部含まず)、重量は66gで、ハイレゾ対応の音楽プレイヤーとして世界最小・最軽量となる。本体色はローズピンク、シルバー、ブルー、ブラックの4種類を用意する。

操作ボタンで再生/一時停止/曲送りなどができる。ディスプレイは2.2型・320×240ドットのTFT液晶。背面はいたってシンプルだ

microSDカードスロットは右側面に

バッテリー駆動はハイレゾ再生時(FLAC 192kHz/24bit)で約30時間、MP3再生時で約50時間(ともにノイズキャンセリングOFF)。別売のケーブルを介して、スマートフォンに"おすそ分け充電"をすることも可能だ。

フルオートAIノイズキャンセリング機能を備え、USB端子からのデジタル出力にも対応。通信面ではNFCを搭載するほか、Bluetooth接続時にaptXコーデックも利用できる。なお、付属のインイヤーヘッドホンはハイレゾ非対応のため、ハイレゾ音源を本来の音質で楽しむには対応ヘッドホンが別途必要だ。

再生可能な音楽ファイルは、圧縮音源ではMP3/WMA/ATRAC3/AACなど、ハイレゾ音源では192kHz/24bitまでのFLAC/リニアPCM/Apple Lossless/AIFF。DSDファイルのネイティブ再生には非対応だ。Bluetoothのバージョンは2.1+EDR1、プロファイルはA2DP/AVRCP/OPPをサポートする。

高純度無鉛はんだ(右)と従来のはんだ(左)

ウォークマンZX1と同じ低抵抗ケーブル

コンデンサはPOSCAP。厚膜銅箔プリント基板を採用している

従来のフレームよりも高剛性のアルミダイキャストフレーム

ローズピンク、シルバー、ブルー、ブラックの4色展開