ソニーは8月30日、ハイエンドユーザー向けヘッドホン「MDR-1」シリーズiconを発表した。ラインナップはノーマルモデルの「MDR-1R」、Bluetooth対応のワイヤレスモデル「MDR-1RBT」、ノイズキャンセリング機能搭載の「MDR-1RNC」の3モデル。いずれも発売は10月27日。

希望小売価格はMDR-1Rが30,975円、MDR-1RBTが43,050円、MDR-1RNCが49,350円となっている。

「MDR-1R」

「MDR-1RBT」

「MDR-1RNC」

「MDR-1」シリーズは、音質・デザイン・装着感を高い次元で実現したモデル。開発に当たって、グループ会社であるソニー・ミュージックのレコーディングスタジオエンジニアやミュージシャンなどに意見を聞いて高音質を追求した。

技術的にはまず、高い剛性と、広い帯域における高い内部損失を両立する液晶ポリマーフィルムを振動板に採用。一般に、内部損失が高いほど余分な音を熱として放出し、クリアなサウンドを実現するといわれる。

ドライバーユニットには4Hz~80kHzと広い帯域での再生を可能にするHDドライバーユニットを採用。これは、人間の可聴帯域といわれる20Hz~20kHzよりはるかに広い帯域だ。振動板のハイコンプライアンス化と、軽量ボイスコイルを採用することで、これを可能にした。

また、ハウジング上にポート(通気孔)を設けることで低域の通気抵抗をコントロールする技術「Beat Response Control」が、振動板の動作を最適化。これにより、よりリズムの良いサウンド再生が可能になっている。

装着性に関しては、低反撥ウレタンフォームの立体縫製によるイヤーパッドが、耳を包み込むような形状・構造を実現。音漏れを低減するとともに、重低音の迫力を余さず楽しめるようになっている。さらに、独自のハンガー構造採用によるハウジングの回転軸を変更が、従来のヘッドホンより安定した装着性を確保している。

ワイヤードモデルであるMDR-1RとMDR-1RNCでは、先だって発表された新「XBA」シリーズで用いられているPCOCCコードを採用。振動伝送特性の優れたPCOCCコードを採用することで伝送ロスが抑えられ、音の劣化の少ないクリアな音質を再現した。

主な仕様は次の通り。3モデルとも密閉ダイナミック型で、ドライバーユニット径はMDR-1RとMDR-1RBTが40mm、MDR-1RNCが50mmとなっている。重量はMDR-1Rが約240g、MDR-1RBTが約297g、MDR-1RNCが約330gだ。ワイヤードモデルのコードは着脱式で、付属するコードの長さは、MDR-1R、MDR-1RNCともに1.2mで、MDR-1RBTはBluetoothモデルながらコードを接続して使用することもできるようになっている。

MDR-1RBTをBluetooth接続で使用する場合は約30時間の連続再生が、MDR-1RNCのノイズキャンセリング機能は約22時間の連続使用が可能。なお、MDR-1RNCはバッテリーが切れた状態でも、通常のヘッドホンとして使用できる。

クリックで拡大とスライドショー

iconicon