ニコンは19日、デジタル一眼レフカメラの新モデル「ニコン D3200」を発表した。5月下旬の発売で価格はオープン。推定市場価格はボディのみのパッケージが85,000円前後、レンズキットが95,000円前後、ダブルズームキットが120,000円前後となっている。
レンズキットには交換レンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」が、それに加えてダブルズームキットには「AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED」が付属する。
ファミリー層などのエントリーユーザーをターゲットにしたモデルでありながら、新開発の有効2,416万画素CMOSセンサーを搭載する。画像処理エンジンも、プロ~ハイアマチュアユーザー向けの上位モデルである「D4」や「D800」「D800E」と同じく「EXPEED 3」を採用しており、高画素CMOSと合わせて高画質・高精細な撮影が可能だ。
また、前モデル「D3100」で好評だった「ガイドモード」はさらに進化。従来は文字のみで行われていた撮影シーンやテクニックの解説が、イメージ画像付きでモニター表示されるようになった。撮影者は撮りたいシーンや利用してみたい撮影テクニックを選んでいくだけで、最適な設定を適用できる。また、同モードの「テクニックを使って撮る」には、新たに「夕日を赤く撮る」「明るい雰囲気で撮る」「落ち着いた雰囲気で撮る」「ブレを防いで撮る」が追加された。
新機能としては、同時発表のワイヤレスモバイルアダプター「WU-1a」(別売、希望小売価格5,250円)を使用して、スマートフォンやタブレット端末との連携が可能な点も挙げられる。それらの端末に、撮影した画像をワイヤレス転送したり、D3200をワイヤレスで操作したりすることが可能だ。対応端末は現時点でAndroid OS(スマートフォン:2.3系、タブレット端末:3.x系)だが、今秋にはiPhoneやiPadなどのiOSデバイスにも対応する予定。なお、使用する無線LANの規格はIEEE802.11b/gとなっている。
その他の主な仕様は、レンズマウントがニコンFマウントで、撮像素子がニコンDXフォーマット(23.2×15.4mm、APS-Cサイズ相当)CMOSセンサー、シャッター速度が1/4,000~30秒、対応感度が常用でISO100~ISO6400だが、ISO12800相当への増感も可能だ。背面モニターは3型・約92万ドットの液晶方式、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。記録形式は静止画がRAW、JPEG、RAW+JPEGで、動画がH.264/MPEG-4 AVC(MOV形式)、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドットだ。
本体サイズは約W125×D76.5×H96mm、重量は本体のみで約455g、バッテリーとSDカードを含む状態で約505gとなっている。電源はリチウムイオン充電池。