オーディオテクニカは、「Quiet Point」シリーズのノイズキャンセリングヘッドホン「ATH-ANC9」を2月17日より発売する。価格はオープンで、推定市場価格は25,000円前後と見られる。
ATH-ANC9は、フィードフォワード、フィードバックの2方式のマイクを併用することで高精度なノイズキャンセル効果を実現したモデル。フィードフォワード方式は、ヘッドホンの外側に配置されたマイクで外部のノイズを集音し、その逆相の音を発生させることで、ノイズを減衰させるものだ。一方のフィードバック方式は、ヘッドホンの内側に配置されたマイクで集音と元の音声信号とを比較して、ノイズ成分を割り出し、その逆相の音を発生させることでノイズを減衰させるというもの。この併用により、ATH-ANC9では、最大で95%のノイズ低減効果を実現している。
搭載しているノイズキャンセルのモードは、「エアプレインモード」「オフィスモード」「スタディモード」の3種類。エアプレインモードは、航空機や列車などの騒音が大きい環境で効果を発揮する。オフィスモードは、オフィスの大型空調などによるノイズ抑制に適したモード。スタディモードは、比較的騒音の少ない場所でさらにノイズをカットしたい場合に効果的だ。
型式は密閉ダイナミック型で、40mm径のドライバーを使用。再生周波数帯域は10Hz~25kHzとなっている。電源には単4形電池×1本を使用し、アルカリ乾電池使用の場合で約30時間の連続使用が可能だ。コードは着脱式で、製品には3.5mmステレオミニプラグタイプの通常のケーブル(1.2m)のほかに、4極タイプのスマートフォン接続用ケーブル(1.2m)も付属。スマートフォン用ケーブルを使用すれば、着信応答・終話・再生・一時停止といった操作も行える。