オーディオテクニカは29日、SOLID BASS SYSTEMを登載したヘッドホン3製品「ATH-WS55」「ATH-CKS77」「ATH-CKS55」と、女性向けのデザインを採用したヘッドホン「ATH-CKF303」を発表した。発売は4月中旬。価格は、ATH-WS55とATH-CKS77が8,925円、ATH-CKS55が5,040円、ATH-CKF303はオープンで、市場価格は1,700円前後と予想される。

SOLID BASS SYSTEMを登載したオーバーヘッド密閉型の「ATH-WS55」

インナーイヤータイプの「ATH-CKS77」(左)と「ATH-CKS55」(右)

SOLID BASS SYSTEMは、低域の表現力を追求したシステム。現在、インナーイヤータイプでは、ATH-CKS90/ATH-CKS90NC/ATH-CKS70/ATH-CKS50、オーバーヘッドタイプでは、ATH-WS70/ATH-WS50が、このシステムを採用している。インナーイヤータイプとオーバーヘッドタイプのどちらも、空気室(チャンバー)の2重化により、低域の再生能力を向上するデュアルチャンバーシステムを登載。さらに、インナーイヤータイプでは、イヤーピースの装着位置を、標準と、より耳に近い位置の2段階に調節可能とする2ポジションポストを採用している。耳に近い位置にセットした場合、音漏れを防ぎ、低域の再生能力も向上する。また、オーバーヘッドタイプでは、密閉度の高いイヤーパッドによって、低域の再生能力を確保している。

ATH-WS55はATH-WS50の後継モデルとなるオーバーヘッドタイプの密閉型ヘッドホン。従来は樹脂製だったハウジングをアルミ製に変更することで、より剛性をアップ。不要振動を抑制することで、パワーの掛かりやすい低域の再生能力を向上している。なお、ATH-WS70では、ハウジングにダイレクトにバッフルがマウントされているが、ATH-WS55では、そのような構造は採られていない。ATH-CKS77/55は、それぞれATH-CKS70/50の後継モデル。従来モデルとの違いは、サブチャンバー内にアコースティックレジスター(音響抵抗)を配置した点。低域の量だけでなく質感を高めるとともに、中高域の伸びのよさを実現している。

ATH-WS55は、φ40mmのドライバーを採用。出力音圧レベルは100dB/mW。再生周波数帯域は10Hz~24kHz。インピーダンスは4Ω。質量は165g(コード除く)。コードは両出しタイプで1.2mとなっている。ATH-CKS77/55は、ともにφ12.5mmのドライバーを採用。出力音圧レベルは、ATH-CKS77が106dB/mW、ATH-CKS55が105dB/mW。再生周波数帯域は、ATH-CKS77が5Hz~24kHz、ATH-CKS55が5Hz~24kHz。インピーダンスはATH-CKS77が14Ωで、ATH-CKS55が17Ω。質量は、ATH-CKS77が約7gでATH-CKS55が約6g(コード除く)。コードはY型の1.2mとなっている。

ATH-CKF303は、デザイン性を重視した女性向けのインナーイヤーヘッドホン。光を反射する多面体デザインのハウジングを採用するほか、ヘッドホン本体とコーディネートできるコード巻き取りホルダーが付属する。また、通常のインナーイヤーヘッドホンとは異なり、付属するイヤーピースのサイズは、S/M/Lではなく、SX/S/M。ドライバーは8.8mm。出力音圧レベルは100dB/mW。再生周波数帯域は20Hz~20kHz。インピーダンスは16Ω。コードはY型の1.0mとなっている。

ハウジングに多面体デザインを採用した女性向けインナーイヤーホン「ATH-CKF303」