ファミリー世帯の週末、子どもが楽しめるお出掛け場所を探すのに、苦労しているパパ・ママは多いのではないでしょうか。「学び場 遊び場 探検レポート」では、首都圏の「学べて遊べる場所や空間」を徹底調査! 住宅や保育園などで"子どもの未来を育む場"をビジョンとしたリノベーションを提供している「コソダテリノベ」が紹介します。

今回は、人気のお台場エリアで、理数系の原理や法則を楽しみながら学ぶことができる『リスーピア』にお邪魔しました。文系だけど大丈夫かな……という心配もなんのその。思わず「へぇ~!!」が出てしまう、発見だらけのまさに学び場&遊び場でした。

『リスーピア』へ、探検スタート!

ホッケーからシューティングゲームまで、楽しいから理数が好きになる!

リスーピアは、パナソニックが運営する理数の魅力と触れ合うための体感型ミュージアム。近年、子どもたちの理科・数学離れが懸念されている中、自然に潜む算数や数学の美しさ、身近な暮らしの中にある理科の面白さを伝え、理数への興味関心を高めることをコンセプトに、2006年にオープンしました。

館内の展示は、小中学校の教育指導要領の範囲内で構成されていて、学校で習ったこと、あるいはこれから習うことを、机の上ではなく、目の前で起こる現象として体感できます。

素数以外の数字を打ち返す「素数ホッケー」

例えば、ホッケー台に表れた数字の中から、素数以外の数字を見つけ、打ち返す「素数ホッケー」。かなり頭を使いますが、ゲーム感覚で楽しめ、大人でも夢中になってしまいます。また、直線や曲線といったグラフの位置や形を変化させ、ターゲットを狙っているうちに位置や形を決定する関数の役割を学ぶことができる「ファンクションシューター」など、シューティングゲームのような展示もあります。

シューティングゲーム感覚で関数の仕組みを学ぶことができる「ファンクションシューター」

遊び心をくすぐるアナログとデジタルのコンテンツ

館内は、高校生以下の子どもも大人(18歳以上)も無料となる2階エリア、大人(18歳以上)は料金がかかる3階エリアに分かれています。

このうち、2階「クエストフロア」は、理数の原理モデルの展示を見て、触って、その仕組みを学ぶことができるエリア。フロアにずらっと並ぶ、実験装置のようなアナログな展示は、実際に体験してみると、とても興味深いものばかりです。

例えば目盛りのない600mlの升を使って、300mlや100mlを測る方法が分かる展示「立体の体積」では、升に液体をどのように入れれば計測できるのか、目で見て分かる仕掛けになっています。

大きな升で2分の1、6分の1の液体を量るには……? 「立体の体積」

このほか、角度と距離の異なる4つの曲線上にボールを転がし、どのボールが最も早く転がるか実験する展示では、最速で降下する曲線「サイクロイド曲線」の仕組みについて、学ぶことができます。

効率よく転がるボールはどれかな? 「サイクロイド曲線」

これらの展示に設置されている解説「アンサーボード」も読んでいて楽しい内容ばかり! 「立体の体積」では、升が貴重だった江戸時代、ひとつのサイズの升でさまざまな量を量っていた歴史について書かれていました。展示上で起こっている現象には、どんな原理・法則があるのか、それが身近な暮らしのどんな所で役立っているのか、知ることができるのもうれしいですね。

「なんでだろう?」はアンサーボードでチェック

また、3階「ディスカバリーフロア」は、2階とは打って変わって近未来的な雰囲気のあるエリア。冒頭で紹介した「素数ホッケー」や「ファンクションシューター」が体験できます。

「ビッグタングラム」は友達と協力しながらトライするのも楽しい!

このエリア、足元のパズルを使って、画面に映し出された図形を完成させる「ビッグタングラム」や、画面上に出されたボールを手持ちのブロックを使ってゴールへと誘導する「エネルギーコンバージョンボール」など、音と光を使った、ゲーム性の高い展示が多いのが特徴。

画面の中のボールを、ブロックを使ってゴールに導く「エネルギーコンバージョンボール」

中でも子ども心をくすぐるのが、1人に1台渡される携帯端末の存在です。遊んだコンテンツで使われている理数の原理・法則の解説を聞くことができるうえ、コンテンツを体験していくと、端末の中に表示されるエージェントが少しずつ育っていくのも楽しい! テーマパーク内にあるアトラクションのような魅力があります。

知育玩具や絵本もたくさん! 小さい子どもの利用も便利

「勉強色が強そうで、小さい子は楽しめないのでは?」と考えるパパ・ママの皆さん、ご心配はいりません。見て触れる体験型のコンテンツが満載なので、飽きがこないうえ、知育玩具や絵本も豊富に取りそろえているので安心です。

小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんと、就学前のお子さまがいるご家庭でも、それぞれに楽しむことができそうです。

知育玩具も豊富! なかなか購入できないものでも、この施設なら遊ぶことができそう

ゆっくり座りながら遊べるスペースもあるので安心です

子どもだけでなく、きっとパパ・ママも楽しめる『リスーピア』。お子さまと一緒に理数の不思議や奥深さを学びながら、難しいところはアンサーボードや解説を見ながら、お子さまの理解を助ける声がけをしてあげると、いつもと違ったコミュニケーションや会話のきっかけになるかもしれません。

おすすめポイントまとめ!!

●遊びや視覚的な面白さを通して、とっつきにくい理数の原理や法則への興味関心を高めることができる
●高校生以下は、全館無料で楽しめる
●解説がしっかり書いてあるので、文系のパパ・ママも安心
→お子さまへの説明もしやすい!(かっこいい親の姿の見せ所!?)
●周辺施設も充実
→買い物も食事も、アミューズメント施設も豊富なお台場エリア。パナソニックセンター東京内には、商品体験コーナーや、オリンピック・パラリンピックについて学べる施設もあります

information

『リスーピア』
住所: 東京都江東区有明3-5-1パナソニックセンター東京内
営業時間: 10~18時(休館: 月曜日・年末年始)
料金: 無料(3階ディスカバリーフィールドは高校生以下無料、大人500円)

※記事中の情報・価格は2017年2月取材時のもの

筆者プロフィール: コソダテリノベ

子育て世代に特化した「家探し」「家作り」を提供する不動産&リノベーションサービス。「ライフプラン相談会」(教育資金を確保し、適正な住宅購入予算を設計)、「コソダテリノベセミナー」(子育てに特化したリノベーションを学ぶ)などを通して、子育て世帯のリノベーションのご相談を受付中! 林業体験やベビーヨガなどの子育て世帯向けイベントも多数開催。

育児と教育の視点で設計された「エジソンハウス」(東京メトロ東西線「西葛西駅」)のモデルルームでは、見学会のほか、宿泊体験も可能。「子どもの未来を育む場の創出」のビジョンのもと、住宅のほか、保育園など、子どもと教育をテーマにした空間作りも手がける。

公式サイト: コソダテリノベ
Facebook: @kosodate.renove