あらゆる家電がインターネットにつながっていく時代。「IoT」や「コネクティッドデバイス」というキーワードで語られている世界は、未来の話ではなく現在進行形である (昨日もソフトバンクがARMを買収した)。そんなスマート家電のどまん中、Android TVを搭載したソニー「BRAVIA 9350D」を試用する機会を得たのだが、その期間はなんと1カ月超。長~くゆるゆると使用してみた感想を語っていこう。

55V型の「BRAVIA X9350D」(KJ-55X9350D)が自宅に到着。スタンド込みのサイズはW148.4×H78.0×D25.5cm。リビングボードの棚を一部撤去してなんとかギリギリ収まった (棚、もどすのメンドくせ~)。右の写真を拡大表示する際はギャランドゥに注意

今回、我が家にやってきたのは55V型の「BRAVIA X9350D」、型番でいうと「KJ-55X9350D」だ。ソニーストアで買うとすれば税別339,880円。横幅148.4cmのサイズともどもビッグでワイドなヤツである。

まずは、X9350Dの特徴をダイジェスト的に紹介しよう。X9350Dは4K高画質プロセッサー「X1」を搭載し、4K解像度とHDR表示に対応。ソニー独自の「4K HDR」ロゴが付与された液晶テレビである。サウンドにこだわったモデルでもあり、本体の左右両サイドに3ウェイスピーカーを、内部にはハイレゾ対応のデジタルアンプ「S-Master HX」を搭載している。

チューナーは地上/BS/110度CSデジタルが2基と、4K対応のスカパー!プレミアムサービス用が1基。11ac対応のWi-Fiもしくは有線LANでネットワークに接続できる。というのがハードウェア面の特徴だが、今回はタイトルにも書いたように、ゆるゆると「Android TVの使い勝手やいかに?」を確かめていくことをメインテーマとしたい。

ソニー独自の「4K HDR」ロゴを冠するだけあって、画質メニューには「HDR」の選択肢が。Netflixで配信している『マルコポーロ』など、HDR対応コンテンツを堪能できる。ちなみに、液晶パネルのバックライトシステムは同時発売の「X9300D」シリーズのほうが最新だ

磁性流体を採用するなどこだわりの3ウェイスピーカーを本体両サイドに搭載。ハイレゾ対応のデジタルアンプ「S-Master HX」がこれらを響かせる