撮影モードはフルオートからフルマニュアルまで計8モードが用意され、天面のモードダイヤルで切り替えを行う。絞りやシャッター速度はグリップの前後にある2つのダイヤルでダイレクトに調整でき、露出補正は天面右端の専用ダイヤルで素早くセットできる。これらのダイヤル類はいずれも高品位な金属製だ。

上部には0.5型・有機EL方式の電子ビューファインダーを装備する。表示数は約236万ドットで、視認性は良好だ。被写体のディテールや厳密なフォーカスをしっかりと確認しながら撮影できる。

ボディの右肩には、シャッターボタンのほか、撮影モードダイヤルや露出補正ダイヤルなどを装備する

液晶モニターは明るくクッキリとした表示で、屋外でもまずまずの視認性がある

一方、液晶モニターには約92万ドットの3型ワイドTFTを採用する。上に約90度、下に約45度まで動くチルト可動式であり、自由なアングルからの撮影に適している。アイセンサーによって、ファインダーと液晶モニターの自動切り替えができるのも便利だ。ただし、アイセンサーが敏感すぎて、液晶モニターの使用中に不用意にファインダーに切り替わってしまうことが多々あった。ここは改善して欲しい部分だ。また、アイセンサーをオフにして手動で切り替える場合、その設定がメニューの深い階層内にあるのも、個人的には使いにくく感じる。

最近の多くのソニー製品と同じく、チルト可動式モニタを採用。構図の自由度が広がる

ファインダーと液晶の切り替え画面。階層内にあって、手動で切り替えるのは非常に面倒で不便だ

AFには、ミラーレスカメラで一般的なコントラスト検出方式を採用する。本モデルの兄弟機「α7」とは異なり、像面位相差AFには非対応となる。残念ながら一眼レフ機のようなスピーディなAF速度は味わえないが、大きくストレスを感じるほど遅いわけではない。目に留まった風景を気軽にスナップして楽しむくらいの使い方なら、実用的なAF速度といえる。

タブによって項目が分けられたメニューデザインを採用。従来のNEXシリーズのメニューに比べるとアクセス性が向上している

動画モードは最大1,920×1,080ドットのAVCHD記録や、最大1,440×1,080ドットのMP4記録などが選べる