テレビからスマホまであらゆるサウンドを大迫力で再生! - スタイリッシュなサウンドバー「YSP-1400」を使って楽しもう・前編

2011年の地上デジタル放送への完全移行(一部地域を除く)を契機に、多くの家庭で薄型デジタルテレビの導入が大きく進んだことは記憶に新しい。また、その薄型デジタルテレビも、さらなる高画質化や大型化、薄型化、フレームレス化など進化を続けており、初期の薄型デジタルテレビから買い換えを行ったユーザーも少なくないのではないだろうか。

テレビサウンドを進化させるサウンドバー

そんな中、映像の高画質化に対して、つい見逃されがちとなっているのが、テレビの音質向上に関するファクターだ。昨今のテレビ本体の薄型化やフレームレス化により、ボディ内に大型のオーディオシステムを搭載することは困難になりつつあり、各メーカーも音質改善のための様々な工夫や機能を搭載してきている。

しかし、現状のテレビサウンドは決して最良のレベルにまでは至っておらず、デジタル放送やブルーレイディスク(BD)コンテンツによる高音質化、マルチチャンネル化といった恩恵を十分に享受できているとは言いがたい状況だ。当然、別途大型のオーディオシステムやシアターセットなどを追加導入すればゴージャスなサウンドも楽しめるだろう。だが、専用のシアタールームより制約が多いリビングにテレビが設置されることの多い日本の住宅事情を考えれば、それも非常にハードルが高いといわざるを得ない。

ウーファーの一体化でシンプルかつ省スペースを実現したサウンドバー

そんなテレビサウンドについての悩みに対する1つの回答が、今回ご紹介するヤマハのデジタル・サウンド・プロジェクター「YSP-1400」である。同シリーズの最新モデルとなる本製品は全長約1m、奥行約14cmという超スリムなボディーに、8個の小型・高音質なビームスピーカーを搭載。

さらに、従来モデルでは別途設置が必要であったサブウーファースピーカーを、なんとボディー足部分に内蔵することで一体化!ワンボディーで、サウンド再生に必要なすべてのスピーカーを設置可能としている。また、ビームスピーカーから発せられる音のビームと壁の反射などを利用してセンター、前方左右、後方左右の5方向からリアルな5.1chサラウンドを作り出す同社独自のデジタル・サウンド・プロジェクター・テクノロジーを継承。DSP処理などにより生み出される他のバーチャルサラウンドテクノロジーと比較し、圧倒的にリアルで臨場感に溢れた音声を生み出せるのも大きな魅力だ。

テレビサウンドだけでなくスマホやタブレットからも音楽再生

せっかく音質に優れたサウンドバーを設置するなら、テレビのためだけでなくその他の様々なデバイスからの音楽再生のためにも使いたくなるのが人の性というものだろう。YSP-1400では、そんなわがままユーザーの願いも叶えてくれるBluetooth機能も搭載されている。本機能を活用すれば、自分のパソコン、スマートフォン、タブレットなどのBluetooth対応機器からワイヤレス接続が行え、音楽データやインターネット上の音楽コンテンツなどを、手軽に高音質で楽しめるのが嬉しい。

そして、Bluetooth関連機能でもう1つ忘れてはならないものがある。YSP-1400をスマートフォンやタブレットの画面上から視覚的かつ快適に操作できる、iOS/Android対応のコントロールアプリ「HOME THEATER CONTROLLER」だ。大型テレビは、画面からある程度離れた位置で視聴するのが通常であり、テレビを楽しみながらスピーカー本体を操作するのは億劫になる場面で、大いに役立つアプリとなっている。

さて、今回はテレビサウンドをめぐる現状とYSP－1400の主な特徴などについてご紹介した。後編となる次回はいよいよ、設置方法をはじめ、詳細な機能や使い勝手、そして気になるサウンドクオリティなどについて検証すべく、筆者の自宅にてYSP－1400を実際に設置、使用したレビュー記事をお届けする。

後編はこちら
【レビュー】1度体験したらテレビスピーカーには戻れない大迫力のサウンド - スタイリッシュなサウンドバー「YSP-1400」を使って楽しもう・後編