「Mac定番ソフト十番勝負」、9回目は動画編集ソフトを比較してみよう。今年のゴールデンウィーク、皆さんはどこに行っただろうか。家族と旅行?一人でのんびり?最近はiPhoneやAndroidなどのスマートフォンにコンパクトデジカメと並ぶ性能のカメラが付いていて、どこに行くにも様々な写真や動画を撮影できるようになった。今回の旅行でもそれらを大量に撮影したかもしれない。
しかしそれらの画像、映像の多くはそのままの状態で放置されることが多い。孫の姿を田舎の祖父母に……という場合は別だが、成長記録として残そうと撮影したものは結局見直すことなくMacのハードディスクの肥やしになっているのではないだろうか。
これらを正しく保存するためには、ちゃんと見どころを編集して見るためのものにする必要がある。多くの映像コンテンツが見られないまま残される理由は、意味のないだらだらした動画が延々続くからだ。見どころを整理、編集してある程度の長さでまとめれば、人に見せても楽しいものになるし成長記録としても有益だ。なにより、単なるハードディスクの容量食いだった映像データを消すことができるようになる。そのためにも、映像をしっかりと編集してまとめるようにしたい。できるだけ短時間で凝った編集ができるソフトを使いたいところだ。
動画の編集を行うソフトとしては、やはりMacに最初から付属しているiLifeソフトのiMovieだろう。マウス操作である程度凝った「作品」として仕上げられるのはさすがアップル謹製ソフトだ。対抗馬としてはやはりAdobe社のPremiere Elementsが挙げられる。今回はこの2本を比較して、より簡単に凝った映像が作れるかを検討してみよう。
標準で付いてるiMovie
iMovieはMacに標準で付いているiLife系ソフトのひとつだ。ドラッグ&ドロップ、マウスだけでビデオの編集が可能で、iTunesやiPhotoとの連携もできる。画面の切り替えであるトランジションやアニメーションが豊富で、テーマや映画予告編(英語ではトレイラーとなっており、映画の予告編のような1分程度の短いムービーをまとめる機能)を使った楽しい編集ができるのが魅力。これだけの機能が無料で使えると、他のソフトはやりにくいだろう。iMovieの上位にはプロ用のFInal Cut Pro Xがある。
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動画編集入門ソフト Adobe Premiere Elements
かたやAdobeのPremiere Elementsは、もともとAdobe Premiereというプロ用動画編集ソフトの低価格版として登場し、2010年からMac OSでも利用できるようになった。こちらもiMovieと同じく操作が簡単でインスタントムービーと呼ばれるテーマを付けた動画を作成可能。エキスパートモードを使えばトラック別の操作もでき、スキルレベルに合わせた使い方ができる。