「Mac定番ソフト十番勝負」、8回目は写真現像ソフトを比較してみよう。写真現像ソフトとはRAWフォーマットで撮影されたデジタル一眼の撮影データをあとから編集加工するもの。そもそもRAWフォーマットとはデジイチで撮影したままの「生」データのことで、撮影後にPCで露出やコントラスト、色味などが加工できるファイル形式。Photoshopなどの画像編集ソフトは範囲指定して切り抜きや合成をする機能があるが、写真現像ソフトはイメージはそのままで露出や色味などを調整するので、これを「現像」と呼んでいる。基本的にはデジイチの写真を読み込んでアルバム単位で管理し、選んだ写真を加工する。Mac用のソフトではiPhotoが同じような機能を持つが、今回はその上位ソフトであるアップルのApertureと、AdobeのPhotoshop Lightroomを比較してみよう。
Macユーザーには使いやすいAperture
アップルが販売しているのがApertureだ。Macには最初からiPhotoがプリインストールされており、デジカメ写真の管理や基本編集は最初はiPhotoを使っている人が多いのではないだろうか。ApertureはiPhotoに近いインターフェイスや機能を持っており、iPhotoから入った人にとってApertureは抵抗なく使い始められるだろう。またiPhotoのファイルと互換性があり、iPhotoのライブラリをそのまま読み込むことができることからも、iPhotoでは満足できなくなったユーザーがそのまま乗り換えられるというメリットもある。
画像編集ならアドビ!なPhotoshop Lightroom
アドビが販売するPhotoshop LightroomはMac、Windowsで使える写真現像ソフト。Photoshopのシステムをベースに写真の現像機能に特化しており、さらに高度な加工はPhotoshopに移行させて行うこともできる。インターフェイスはApertureとよく似ており、どちらのソフトも違和感なく使うことができるだろう。ファイルの管理がApertureのようにひとつのファイルではなくフォルダ単位で行えるところは扱いやすい。