【レポート】

田中社長が提案する「オープンで、制約のない世界」とは? - auの新戦略「スマートパスポート」を解説

1 新戦略「スマートパスポート」構想とは?

    小山安博  [2012/01/20]

    KDDIは新たな事業戦略として、モバイル事業の新たな成長戦略「スマートパスポート」構想を打ち出した。スマートパスポートにより、auスマートフォン向けのコンテンツサービスに加え、auひかりをはじめとした固定系のサービスとの融合を目指す。「楽しむ、つながる、選べる、始める、それぞれの自由。新生auのこれからの活動に是非期待して欲しい」と同社の田中孝司社長は語る。

    田中孝司社長

    4種類の「自由」をテーマに掲げる

    500本のアプリを独自配信するスマートパス

    KDDIの新戦略の柱となるのが「スマートパスポート」構想だ。これは「au ID」をベースに、「auスマートパス」と「auスマートバリュー」という2つのサービスが組み合わさったもので、「オープンで、制約のない世界」であるインターネットをスマートフォンからより便利に使えるようにしようとしている。

    au IDをベースにauスマートパス、auスマートバリューを提供し、それぞれの自由を実現する

    ベースとなるau IDは、これまでも「au one-ID」として使われていたauサービスで共通して使えるIDだが、その名称を単純に変更したもの。OpenIDをベースにした共通IDの仕組みを採り入れており、au携帯電話だけでなく、auひかりをはじめとしたauサービスのIDとして使われており、サービスをまたがって共通IDとして利用される。

    購入したコンテンツなどは、端末ではなくIDに紐付けられるため、機種変更をしてもIDが同じならコンテンツは継続して利用でき、IDが同じ複数の端末があっても、追加料金なしでコンテンツを利用できる。家族や友人とシェアをすることもできるようになるという。加えて、携帯、auひかり、au Wi-Fi SPOTなど、KDDIのネットワークサービスもau IDの共通IDで利用できるようになる。

    au IDを使えば機種をまたがってコンテンツを継続利用できる

    コンテンツをシェアすることもできる

    ネットワークも自由に選択できるようになる

    このau IDの特徴は、au携帯電話の利用料金と合算してコンテンツ料金の支払いができる「auかんたん決済」に対応することができる点だ。コンテンツ料金支払いにauかんたん決済を利用することで、携帯ユーザーがより手軽に料金支払いができるようになる。ほかのプラットフォームでは、アップルやグーグルのいずれも、クレジットカードの登録が基本的には必要になるが、それが不要になることが特徴だ。

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