突然ですが、あなたは2008年において株の売買はしましたか? 普通の会社にお勤めの方でも、携帯電話やインターネットを使って株取引をやっている、という方も多いのではないだろうか。現況では、ネット株の普及によって一般に株取引が十分に浸透しており、資金運用の1つとして認知されつつあるといっていいだろう。

そこで大事になってくるのは、確定申告である。1年の株取引で20万円を超える利益を得た場合は、「分離課税申告書(申告書Bと第三表)」で申告する必要が出てくるのだ。ちなみに、退職金などが当てはまる退職所得などもこの申告書を使うので覚えておこう。

もう1つ大事な点として覚えておきたいのは、株で発生した損失に関しては申請することで、翌年以降3年間にわたり繰り越すことが可能なこと。この制度を利用すると、翌年以降それぞれの年で、繰り越した売却損を差し引いて計算することができる。ただし、損失額がなくなるまでの3年間は、取引のあるなしに関わらず確定申告が必要となるので注意しよう。

また、事業所得や不動産所得がある場合は「申告書B」を利用する。マイコミジャーナル読者なら、「分離課税申告書(申告書Bと第三表)」を利用することが多いはずなので、「申告書B」に軽く触れつつもそちらを重点的に説明していこう。……続きを読む